フリーランスとして活動する中で、「報酬単価を上げてほしいが、どう伝えるべきか分からない」と悩んでいる人は少なくありません。
フリーランスはスキルや経歴によって報酬が決まる世界ですが、適切な交渉ができなければ、相場より低い金額で稼働し続けてしまう場合があります。
そこで本記事では、単価交渉をする際の例文や、値上げ交渉を行うべき状況について解説していきます。報酬アップの方法に悩んでいるフリーランスの方は、是非ご確認ください。
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フリーランスに単価交渉が重要な理由
フリーランスとして働くうえで、適正な報酬を得るためには「適切な単価交渉」が欠かせません。単価交渉を行うことは、自分の働きに見合った対価を得るだけでなく、長期的なキャリアの安定にもつながります。
フリーランスに単価交渉が重要な理由は以下の通りです。
会社員であれば定期的な昇給の機会がありますが、フリーランスの場合は自分から積極的に交渉しない限り、報酬アップの機会はやってきません。
特にITエンジニアなどの高度な技術や専門知識を持つフリーランスにとって、自分の価値を正当に評価してもらうためには、適切なタイミングで効果的な単価交渉を行うことが不可欠です。
ここでは、単価交渉がなぜこれほど大切なのかを具体的に解説していきます。
単価が収入に直結するため
フリーランスは、会社員とは異なり「固定給」がありません。収入は、自分が受注した案件の単価と案件数によって決まります。
例えば、準委任契約で働くフリーランスの場合、収入は「時給換算単価 × 稼働時間」でシンプルに計算されます。つまり、同じ時間働くのであれば、単価が高い案件を受けるほど効率よく稼げるということです。
具体例を挙げると、月160時間働いた場合、時給換算で3,000円と4,000円の案件では、月収に16万円もの差が生まれます。この差は1年で192万円にもなり、長期的には生活水準や将来の資産形成に大きな影響を与えることになるでしょう。
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単価交渉を怠ると、長時間働いても収入が伸び悩む原因になります。
特にフリーランス初期は「仕事をもらえるだけでありがたい」と感じがちですが、長期的に見れば自分の価値に見合った単価を意識することが非常に重要です。
単価交渉に抵抗を感じる方も多いですが、自分のスキルや労働時間を適切に評価することは、プロフェッショナルとしての責任でもあります。
どうしてもクライアントに直接交渉をすることが苦手な場合は、信頼できるエージェント経由で交渉するようにしましょう。


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収入の安定性を高めるため
フリーランスは会社員と比べて収入が不安定になりがちです。案件がない時期があったり、急な契約終了があったりと、収入が途絶えるリスクは常に存在します。
適正な単価で働くことができれば、稼働時間を少し減らしても十分な収入を確保できるようになり、次の案件を探す時間やスキルアップのための学習時間を確保しやすくなります。
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単価が低いままだと、多くの案件をこなさなければならず、結果として体力的にも精神的にも大きな負担がかかってしまいます。
一方で、単価を適正化できれば、少ない案件数でも生活に必要な収入を確保できるため、無理のない働き方を実現することができます。
単価交渉によって収入の安定を図ることは、フリーランスとして長く活躍するための土台づくりにほかなりません。
無理な受注を続けて消耗する前に、ぜひ一度、自身の単価を見直してみましょう。


市場価値に見合った報酬を受け取るため
フリーランスとして経験を積み、スキルを向上させていくにつれて、自身の市場価値も上がっていきます。しかし、その価値の上昇は自動的に報酬に反映されるわけではありません。
市場価値に沿った単価で受注することで、さらなる自己成長へのモチベーションにも繋げられるため、常に自身の市場価値をチェックするようにしておきましょう。
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フリーランス市場においては、スキルの高さ、希少性、そして市場ニーズによって報酬単価が大きく左右されます。
特にIT業界では技術革新のスピードが速く、市場環境も常に変化しています。そのため、変化を先読みしながら、戦略的にスキルアップや自己研鑽を続けていくことが求められます。
今の単価が次の報酬の基準になるため
フリーランスの仕事において、一度設定された単価は、良くも悪くも次の案件交渉時に重要な参考材料となります。
そのため、最初から適正な単価を提示し、自分自身の市場価値を正しく認識してもらうことが非常に重要です。
単価を後から引き上げるのは想像以上に難しいため、早い段階から適正価格を意識し、戦略的に案件を受注する癖をつけるようにしましょう。
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フリーランスエージェントの中には、自身が担当する領域のスキルとそれに見合った単価に関する知識・経験が足りない担当者も多く、「前案件の単価」を参考に報酬を提示される場合も少なくありません。
フリーランスが単価交渉すべきタイミング
フリーランスが単価交渉をする際、適切なタイミングで行うことが成功の鍵です。
単価交渉は、タイミングを間違えるとスムーズに進まなかったり、クライアントとの関係に悪影響を与えたりすることもあります。だからこそ、適切な場面で交渉を持ちかけることが非常に大切です。
フリーランスが単価交渉を行うべきタイミングは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
契約を更新するタイミング
契約更新時は、単価交渉にとって最も自然で効果的なタイミングの一つです。
単価交渉の際には、案件参画後の実績や貢献度を客観的に整理を行い、更新の2〜3週間前に交渉を持ちかけるのが理想的です。
特に長期間関係を築いているクライアントほど、実績を根拠に説得力のある交渉ができるでしょう。
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ただし、契約更新のタイミングは、クライアントにとっても「依頼条件を見直す機会」でもあります。
根拠のない無謀な単価交渉を行うと、これまで築いてきた信頼を損ね、次回以降の契約更新に悪影響を及ぼすリスクもあります。
そのため、単価交渉を行う際は、まず十分な信頼関係を築いたうえで、実績や市場相場など客観的な根拠をもとに、冷静かつ戦略的に交渉するようにしましょう。
新規案件へのオファーを受けたタイミング
新規案件のオファーを受けた時は、最初から適正な単価を設定する絶好の機会です。
稼働してから単価交渉するよりも、初期段階での交渉の方が成功率は高くなります。オファーを受けた際には、案件の詳細を十分に把握し、市場相場や自分のスキルや実績を考慮した適正単価を提示するようにしましょう。
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「まずは安く受注して、後から単価を上げてもらう」という戦略は、現実的には非常に難しいため、最初の単価設定が何より重要です。
もちろん、初心者であれば「まずは経験を積む」ことを優先するのは間違いではありません。
しかし、ある程度の経験やスキルを備えている場合は、足元を見られないよう、最初から適正な単価でしっかり交渉することが大切です。
業務の責任範囲が拡大したタイミング
当初の契約内容から業務範囲や責任が拡大したときは、単価交渉の絶好のタイミングです。
業務範囲の拡大を感じたら、まず現在の業務内容と当初の契約内容を比較し、具体的にどのような業務が増えたのかを整理しましょう。
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フリーランスとして仕事を続けていると、少しずつ業務範囲が拡大し、気がつけば当初の契約内容を大きく超えた責任や業務を担っていることも珍しくありません。
業務が少し増えるたびに単価交渉を持ちかけるのは現実的ではないものの、特にマネジメント業務など責任の重いタスクが追加された場合には、必ず報酬の見直しを交渉するようにしましょう。
明確な成果が出たタイミング
フリーランスとして関わるプロジェクトで具体的な成果を出した後は、単価交渉に非常に適したタイミングです。
特に成果が数字で示せる場合は、交渉材料として非常に強力です。「数字」という客観的な裏付けがあることで、単なる自己評価ではなく、実績に基づく正当な要求として伝えやすくなるでしょう。
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クライアントの売上に直結する成果を出せた場合、たとえそのクライアントとの単価アップ交渉がうまくいかなかったとしても、その実績を別案件に参画する際にアピールすることで、次の単価交渉を有利に進めやすくなるでしょう。
ただし、こうした成果をもとに交渉する場合は、クライアント側からの期待値も自然と高くなるため、明確な結果を出し続けられるよう、常に高いパフォーマンスを意識する必要があります。
【シチュエーション別】単価交渉の例文10パターンを解説
単価交渉をする際、どのような文面で伝えればよいのか悩む方は多いでしょう。
ここでは、よくあるシチュエーション別に、実践で使える単価交渉例文をまとめました。ぜひ、ご自身の状況に合わせてアレンジしてみてください。
長期契約中のクライアントへの単価アップ交渉例文2選
長期間取引のあるクライアントとは信頼関係ができている分、単価の交渉を言い出しやすい環境と言えるでしょう。
以下のメール例文を参考に、ご自身の状況に合わせてアレンジしてみ交渉してみましょう。
契約更新時の単純な単価アップ交渉の例文
〇〇様
いつもお世話になっております。
フリーランスエンジニアの△△です。
いつも大変やりがいのあるプロジェクトに参加させていただき、心より感謝しております。
さて、来月で現在の契約期間が終了となりますが、引き続き貴社のプロジェクトに携わらせていただければ幸いです。
その上で、次回の契約更新に際して単価の見直しについてご相談させていただきたく存じます。
現在の契約開始から1年が経過し、システムへの理解も深まり、より効率的な開発提案や改善点の指摘なども行えるようになったと自負しております。
特に先月完了した〇〇機能の実装では、当初の見積もりより20%短い期間で完了することができました。
つきましては、現在の月稼働の単価を〇〇円から△△円への見直しをご検討いただけないでしょうか。
今後もより一層プロジェクトの成功に貢献できるよう尽力いたしますので、
ご多忙のところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
プロジェクト貢献度に基づく交渉の例文
〇〇様
いつもお世話になっております。
フリーランスエンジニアの△△です。
貴社のプロジェクトに参画させていただき、早くも1年半が経過いたしました。
この間、〇〇システムの設計から実装、保守運用まで一貫して担当させていただき、おかげさまで多くの知見と経験を積むことができました。
特に、3ヶ月前に実施した〇〇システムのリファクタリングでは、処理速度が40%向上し、ユーザーからの評価も上がったと伺っております。
また、先日完了した〇〇機能の追加では、予定より1週間早く納品することができました。
これらの実績を踏まえ、次回の契約更新時に現在の単価〇〇円から△△円への改定をご検討いただけないでしょうか。
引き続き貴社のプロジェクト成功に全力を尽くす所存ですので、何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。
長期取引のクライアントは、フリーランスにとって非常に重要な収入源となるため、単価交渉は慎重に進める必要があります。
今回ご紹介した例文のように、単なる希望を伝えるのではなく、これまでの具体的な実績を根拠に交渉することがポイントです。
さらに、「これからもより一層貢献していきたい」という前向きなメッセージを添えることで、単なる報酬要求ではなく、「双方の成長を見据えた提案」として受け取ってもらいやすくなるでしょう。
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単価交渉は勇気が必要な場面ですが、適切なタイミングと正しいアプローチを押さえれば、キャリアアップにも収入アップにもつながる大きな一歩になります。ぜひ積極的にチャレンジしていきましょう。


新規案件参画時の適正単価交渉例文2選
新規案件では、初めの単価設定が今後の取引の基準となります。最初から適正な単価で合意できるよう、自分の価値を明確に伝える例文を紹介します。
初期オファー時の単価交渉の例文
〇〇様
このたびは案件のご紹介をいただき、誠にありがとうございます。
案件内容を拝見し、大変興味を持ちました。私のスキルと経験を活かせる案件だと感じております。
案件内容と求められるスキルを検討した結果、ご提示いただいた単価(月額稼働単価〇〇円)について再検討をお願いできればと存じます。
私はこれまで〇〇年以上にわたり、□□や△△の開発に携わってきました。特に貴社の案件で必要とされている〇〇技術については、△△社様での実績があり、短期間での実装や最適化のノウハウを持っております。
これらの経験とスキルを考慮し、月額稼働単価△△円をご提案させていただきます。
貴社の案件に参画し、報酬に見合った価値を提供できることを楽しみにしておりますので、ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
スキルと実績に基づく単価交渉の例文
〇〇様
お世話になっております。
先日ご紹介いただいたプロジェクトへのオファーについて、ご連絡いたします。
プロジェクトの内容を拝見し、私のバックグラウンドと非常に合致していると感じております。
特に必要とされている〇〇と△△のスキルは、私の強みであり、過去に同業他社様のプロジェクトで同様の課題を解決した実績があります。
つきましては、単価についてご相談があります。
私の経験とスキルセット、また同様のプロジェクトでの市場相場を考慮しますと、月額稼働単価額□□万円程度が適正かと存じます。
具体的なプロジェクト内容やチーム構成などもお聞かせいただければ、より詳細なお見積りも可能です。また、長期的なお付き合いを前提とした場合、柔軟な対応も検討可能です。
本案件に参画できることを楽しみにしておりますので、
ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。
新規案件に参画する際の単価交渉は、フリーランスとしての将来に直結する重要な場面です。
ご紹介した例文では、単なる希望額の提示にとどまらず、自己のスキル・実績を具体的に示したうえで交渉している点がポイントです。
特に「市場相場」「過去の実績」「自分自身のスキル」など、第三者から見ても納得できる材料を揃えて伝えることで、交渉の説得力が格段に高まります。
新規クライアントとの交渉は緊張するものですが、遠慮しすぎず、しかし相手をリスペクトした丁寧な言葉遣いを心がけることで、好印象を与えながら適正な条件を引き出すことが可能です。
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新規参画する案件を探す際は、信頼できるフリーランスエージェントに依頼することで適切な報酬単価で案件を見つけやすくなります。
ITエンジニアの案件を探している場合は、弊社SOFAでスキルや実績に見合った現場をご紹介することも可能です。
現在の報酬や単価交渉にお悩みがある人は、お気軽にお問合せ下さい。


スキルアップや資格取得後の単価見直し交渉例文2選
新たな資格を取得したり、スキルが向上したりした場合は、その価値をクライアントに伝え、単価の見直しを交渉するチャンスです。
資格取得時の単価交渉の例文
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
フリーランスエンジニアの△△です。
この度、〇〇の公式認定資格である「□□」を取得いたしました。
この資格は△△の専門知識と実装スキルを証明するもので、業界でも取得者は限られております。
この資格取得により、これまで以上に高品質なコードの提供や、最新のベストプラクティスに基づいた設計・実装が可能となりました。
つきましては、次回の契約更新時(20XX年X月)に、現在の単価〇〇円から△△円への見直しをご検討いただけないでしょうか。
(※この金額は、同資格保有者の市場相場を参考に設定しております。)
引き続き貴社プロジェクトに全力を尽くす所存です。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
スキルアップによる単価交渉の例文
〇〇様
いつもお世話になっております。
フリーランスエンジニアの△△です。
貴社のプロジェクトに参画させていただいている中で、私自身のスキル向上に努めてまいりました。
特に最近半年間で、プロジェクトに関連する〇〇技術と□□フレームワークについて集中的に学習し、実践的なスキルを身につけました。
具体的には、以下のようなスキルを新たに習得しております。
・〇〇アーキテクチャの設計と実装
・□□フレームワークを用いた高速な開発手法
・△△のパフォーマンス最適化技術
これらのスキルにより、これまで以上に効率的かつ高品質な開発が可能となりました。
実際に、先月担当した〇〇機能の開発では、従来の方法より30%短い期間で完了することができました。
つきましては、これらのスキル向上を踏まえ、現在の単価〇〇円から△△円への見直しをご検討いただければ幸いです。
引き続き、貴社のプロジェクト成功に向けて全力で取り組む所存です。
ご検討よろしくお願いいたします。
資格取得やスキルアップは、単価交渉を行う絶好のタイミングです。特に、資格取得や新スキル習得などの客観的な実績がある場合、クライアントも交渉理由に納得しやすく、話がスムーズに進む傾向があります。
今回の例文では、「何をどのようにスキルアップしたか」を明確に伝えたうえで、具体的な成果(開発期間短縮や品質向上)を示している点がポイントです。
単なるスキルアップ報告にとどまらず、「これによってクライアントにどんなメリットが生まれるか」を伝えることで、単価見直しに説得力が加わります。
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ただし、ぶっちゃけた話をすると、資格の取得だけでは単価アップには直結しづらいのが現実です。
特に実務での活用実績がない場合、「資格取得=即報酬アップ」とはならず、スキルの活用実績やプロジェクトへの貢献をあわせて示す必要があります。
資格はあくまで交渉材料のひとつ。
自己成長と、それによる具体的な貢献をしっかりアピールしつつ、クライアント目線での「メリット提示」を意識して交渉を進めましょう。
業務範囲拡大に伴う単価交渉例文2選
当初の契約内容よりも業務範囲が広がった場合は、それに見合った単価アップを交渉する絶好のタイミングです。追加業務の内容とそれに必要なスキルを明確に説明しましょう。
業務追加に伴う単価交渉の例文
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
フリーランスエンジニアの△△です。
当初、〇〇システムの開発業務を中心にご依頼いただいておりましたが、最近では以下のような業務も担当させていただいております。
・要件定義への参加と技術的観点からの提案
・プロジェクトマネジメント補助(進捗管理、リスク管理)
・新メンバーへの技術指導
これらの追加業務により、当初の契約時よりも週あたり約10時間程度の業務増となっており、また求められるスキルも広がっております。
つきましては、業務範囲の拡大に伴い、現在の単価〇〇円から△△円への改定をご検討いただけないでしょうか。
引き続き、貴社のプロジェクト成功に向けて尽力いたしますので、
ご多忙のところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
役割の追加に伴う単価交渉の例文
〇〇様
いつもお世話になっております。
フリーランスエンジニアの△△です。
先月より、チーム内でのテックリードの役割を担当させていただいております。
当初の契約ではメンバーの一人として開発業務のみを担当する予定でしたが、現在は以下のような役割も果たしております。
・チーム全体の技術方針の策定
・コードレビューと品質管理
・技術的な課題解決のサポート
・外部ベンダーとの技術的な折衝
これらの役割追加により責任範囲が広がり、より高度なコミュニケーションスキルやマネジメントスキルが求められるようになりました。
また、業務時間も週に約15時間程度増加しております。
つきましては、これらの役割拡大を考慮し、現在の単価〇〇円から△△円への見直しをご検討いただけますでしょうか。
引き続き、チームの成功とプロジェクトの品質向上に全力を尽くす所存ですので、ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。
業務範囲が拡大した際の単価交渉は、フリーランスにとってもクライアントにとってもベストなタイミングといえます。
契約当初に合意していた内容から業務負担や責任範囲が増えている場合、そのままの単価で働き続けることは、自分の市場価値を下げることにもつながりかねません。
上記の例文のように、具体的な追加業務や役割変化を明確に列挙し、それによる負担増加や求められるスキルの高度化をきちんと説明することが、交渉成功のポイントです。
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企業側も「業務が増えたら単価を見直すべき」という認識を基本的に持っています。
ただし、こちらからきちんと交渉しない限り、企業側から自主的に単価を上げてくれるケースはほとんどありません。
だからこそ、業務拡大時のタイミングを逃さず、単価交渉をすることが重要になります。
他社からより高い単価のオファーがある場合の交渉例文2選
他社から好条件のオファーを受けた場合も、現在のクライアントとの関係を大切にしながら条件改善を交渉するチャンスです。
強く出すぎず、現クライアントとの関係継続の意思を伝えることがポイントです。
現クライアントを優先する前提の単価交渉の例文
〇〇様
平素より大変お世話になっております。
フリーランスエンジニアの△△です。
貴社のプロジェクトに参画して以来、チームの一員として働かせていただき、大変充実した日々を過ごしております。プロジェクトへの理解も深まり、今後もさらに貢献できると考えております。
このような中、先日他社様より、月額単価△△円(現在と稼働時間は変更無し)での案件オファーをいただきました。
しかしながら、私としては引き続き貴社のプロジェクトに携わりたいと考えております。
つきましては、可能であれば現在の契約条件の見直しをご検討いただけないでしょうか。
具体的には、現在の月額単価〇〇円から□□円への改定をいただけると幸いです。
貴社のプロジェクトやチームメンバーとの関係を大切にしたいと考えておりますので、ぜひご検討いただければ幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
他社オファーの条件を伝えつつ単価交渉をする例文
〇〇様
いつもお世話になっております。
フリーランスエンジニアの△△です。
貴社のプロジェクトに参画して1年が経過し、システムへの理解も深まり、チームの一員として充実した時間を過ごさせていただいております。
そのような中、先日他社様より新規案件のお誘いをいただきました。単価は現在より25%ほど高い条件(月稼働単価で〇〇円)となっています。
私としては貴社のプロジェクトも大切にしたいと考えておりますが、フリーランスとして収入面も考慮する必要があり、悩んでおります。
可能であれば、以下のいずれかのプランでの契約継続をご検討いただけないでしょうか。
【プランA】現在の単価を月稼働単価□□円に改定
【プランB】稼働日数を週4日に減らし、月稼働単価△△円(約10%増)に改定
プランBの場合、稼働日数は減りますが、私のプロジェクト理解度を活かし、効率的に業務を遂行することで、チーム全体の生産性を維持できると考えております。
貴社のプロジェクトは私にとって大変重要であり、できれば継続して携わりたいと考えておりますので、ご検討いただければ幸いです。
他社から好条件のオファーを受けた場合の単価交渉は、非常にデリケートな場面です。
強気な要求をするだけでは、現在のクライアントとの信頼関係を損なうリスクもあるため、「今の取引を優先したい」という意思表示をしっかり伝えることが重要です。
このように、対立的な姿勢ではなく、信頼関係を前提とした交渉を意識することで、単価交渉の成功率を高めることができるでしょう。
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ただし、リアルな話をすると、他社オファーを交渉材料にする場合、下手をすると「駆け引き」と受け取られ、関係が悪化するリスクもあります。
そのため、他社の条件提示はあくまで冷静に、「収入面も考慮せざるを得ない事情」として控えめに伝えるのがポイントです。
フリーランスにとって安定した生活を得るためには、単価アップだけでなく、長期的な信頼関係を維持することも大切です。
戦略的かつ誠実に、バランスの取れた交渉を心がけましょう。
SOFAでは、スキル・経験に見合った多様なエンジニア案件のご紹介が可能ですので、報酬交渉や働き方にお悩みの方はお気軽にお問合せ下さい。


単価交渉メールの書き方のポイント
単価交渉を成功させるためには、交渉メールの構成と内容が非常に重要です。効果的な交渉文を作成するには、ただ単価アップを要求するだけでなく、クライアントが納得できる理由や価値を明確に伝える必要があります。
単価交渉メールを作成する際に押さえておくべきポイントは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
単価交渉メールに必ず含めるべき5要素
効果的な単価交渉メールには、以下の5つの要素を必ず含めることがおすすめです。
- 丁寧な挨拶と感謝の言葉
- 現状の業務内容とこれまでの実績の整理
- 単価アップの理由と根拠
- 希望条件(報酬単価)の提示
- 柔軟な姿勢の表明
これらの要素をバランスよく含めることで、一方的な要求ではなく、お互いにメリットのある提案として受け取ってもらいやすくなります。
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単価交渉においてはお互いに感情的にならず、取引先への敬意を払いつつ柔軟に相談する姿勢が求められます。
いきなり要求を押しつけるのではなく、対話型のスタンスで交渉メールを作成しましょう。
クライアントを納得させる実績と数値の効果的な示し方
単価交渉において最も重要なのは、クライアントに自分の価値を納得してもらうことです。そのためには、具体的な実績と数値を効果的に示すことが必要です。
まず、実績を示す際は具体的かつ測定可能な成果に焦点を当てましょう。
また、過去の成果と合わせて「今後さらに貢献できるビジョン」を添えると、クライアント側も前向きに検討しやすくなるでしょう。
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報酬の交渉で最も強い材料は「成果」です。
数字や実績データを使い、「感覚」ではなく「事実」で交渉する意識を持ちましょう。
柔軟性を表現しながら譲れない条件を伝える
単価交渉では、自分の希望を伝えながらも、クライアントとの良好な関係を維持するバランスが重要です。そのためには、柔軟性を示しながらも、譲れない条件を上手に伝える技術が必要になります。
まず、柔軟性を示す表現としては、「可能な範囲でご検討いただければ」「スケジュールや業務内容によって調整可能です」などの言葉を使うことが効果的です。
これにより、強引な印象を与えず、クライアントも交渉しやすい雰囲気を作ることができます。
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クライアントにも、外注人材に割ける予算には限りがあるため、強硬な姿勢で単価交渉を行うと、契約更新が見送られたり、稼働日数を減らされてしまうリスクがあります。
そのため、希望条件はしっかり伝えつつも、「詳細は相談可能」という柔軟なスタンスを示すことが重要です。こうした姿勢で交渉に臨めば、双方の信頼関係を損なうことなく、前向きな単価交渉が進めやすくなるでしょう。
断られにくい「選択肢提示型」提案文の作り方
単価交渉において、クライアントからの「NO」を避けるための効果的な手法として、「選択肢提示型」の提案があります。
これは、クライアントに複数の選択肢を提示することで、単純な「Yes/No」の二択ではなく、「どの選択肢が良いか」という判断に焦点を移す手法です。
選択肢提示型の提案の基本形は、単価や業務内容、稼働時間などの要素を組み合わせた2〜3つのプランを提示する方法です。例えば、以下のような選択肢を示すことができます。
- プランA:現在の業務内容のまま、単価を〇〇円に上げる
- プランB:業務範囲を拡大し、単価を△△円に上げる
- プランC:稼働時間を減らし、時給換算の単価を□□円に上げる
このように、取引先に「選べる余地」を与えると、心理的な抵抗感が減り、交渉がスムーズに進みやすくなります。
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「単価を上げるか否か?」という一つの選択肢がないと、クライアントはNOを出しやすくなってしまうので、必ず複数案を提示するように心がけましょう。
フリーランスが単価交渉を成功させるためのコツ
単価交渉を成功させるためには、単に「上げてほしい」とお願いするだけでは不十分で、取引先に納得してもらうための土台作りや、交渉時の工夫が欠かせません。
フリーランスが単価交渉をうまく進めるために意識すべきコツは以下の通りです。
クライアントとの信頼関係を構築する
単価交渉で最も重要な基盤となるのが、クライアントとの信頼関係です。
どんなに完璧な交渉文を用意しても、信頼関係がなければ交渉は難航します。まずは日々の業務を通じて、信頼を積み上げることが先決です。
信頼関係を構築するためには、納期の厳守、質の高い成果物の提供、コミュニケーションの質と頻度などが重要です。
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単価交渉において最も重要なことは、「この人には引き続きお願いしたい」と思ってもらうことです。
「日々の業務の積み重ね」でクライアントとの信頼を育てることが、最大の交渉材料になるでしょう。
自身の実績やスキルに基づく報酬を提示する
単価交渉を成功させるためには、自分の価値を正確に把握し、それに見合った報酬を提示することが重要です。感覚や希望だけに基づいた金額ではなく、実績やスキルに裏付けられた根拠のある金額を提示しましょう。
そのためには、まず自分のスキルや経験を客観的に評価し、市場相場を調査します。そして、クライアントに対して具体的な実績や成果を示すことが重要です。
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「自己評価」ではなく「実績に裏付けられた提案」にすることで、相手も納得しやすくなります。
「頑張ったから単価を上げてほしい」ではなく、「成果に対して適正な対価を求める」というスタンスで交渉に臨みましょう。
フリーランスエージェント経由で交渉する
自分で直接交渉するのが難しいと感じる場合や、より効果的な交渉を望む場合は、フリーランスエージェントを活用するという選択肢もあります。
エージェントを介することで、市場相場に精通した適正単価の判断、プロによる交渉術、第三者としての客観的な交渉、交渉失敗時のリスク軽減などのメリットがあります。
特に大手クライアント相手の場合、自力交渉よりもエージェント経由の方がスムーズに単価アップできるケースも多くあります。
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フリーランスエージェントを介して案件獲得することで、単価交渉も代行してもらえるのでスムーズです。
また、値上げ交渉が想定通りにいかなかった場合であっても、別案件の紹介をすぐ受けられる点もメリットといえるでしょう。
SOFAではITエンジニアに最適な案件紹介を行っているので、ご興味がある人はお問合せ下さい。




単価交渉でよくある失敗パターン
単価交渉は、うまく進めれば収入アップに直結しますが、やり方を間違えるとクライアントからの信頼を損ねたり、最悪の場合は案件終了につながるリスクもあります。
フリーランスが単価交渉で陥りがちな失敗パターンは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。


根拠がない値上げ要求をしてしまった
単価交渉において、最も多い失敗のひとつが「根拠のない値上げ要求」です。
クライアントは、「なぜ現在の単価ではなく、より高い単価を支払う必要があるのか」という明確な理由がなければ、単価アップを受け入れることはありません。
単価交渉を成功させるためには、実績や市場相場など、客観的な根拠をもとに話を進めることが不可欠です。
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単価アップには必ず「実績」「成果」「スキルアップ」といった客観的な理由が必要です。
具体的な根拠を提示できない交渉は、かえって評価を下げてしまう危険性があるため、注意しておきましょう。
クライアントの予算に配慮せずに提案してしまった
もう一つのよくある失敗は、クライアントの予算状況を考慮せずに、突然大幅な単価アップを要求してしまうケースです。
交渉前には、相手の会社規模や業界相場、案件の予算感をリサーチし、無理のない範囲で単価アップを提案することが重要です。
どんなに素晴らしい実績や貢献があっても、クライアントの予算には限りがあります。無理な要求は交渉自体を決裂させてしまう可能性が高いため、注意しておきましょう。
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単価交渉を成功させるためには、クライアントの立場に立った提案をすることが何より重要です。「予算ありき」という現実を理解したうえで、柔軟な姿勢で交渉に臨むことを心がけましょう。
ただし、もし今のクライアントが現実的に、自分のスキルや市場価値に見合った報酬を用意できない場合は、無理に妥協するのではなく、別のクライアントを探すことも選択肢に入れるべきです。
自分の価値を正当に評価してくれる環境を見極めることが、フリーランスとして長く活躍するためには不可欠といえるでしょう。
口頭のみで交渉して要望が正しく伝わらなかった
単価交渉を口頭のみで行うことも、よくある失敗パターンの一つです。
単価交渉を口頭だけで行い、その場ではなんとなく了承を得たつもりでも、後日「そんな話は聞いていない」とトラブルになるケースは少なくありません。
口頭での交渉は、記録が残らないため「言った・言わない」のトラブルになる可能性があります。また、対面での交渉はお互いに感情的になりやすく、冷静な判断が難しくなることがあります。
そのため、特に細かい金額や条件については、必ずメールやチャットなど書面でやり取りを残すことが鉄則です。記録が残ることで、双方の認識違いを防ぎ、後々のトラブルリスクを最小限に抑えることができます。
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対面で単価交渉をすること自体は悪くありませんが、口頭で相談した後は、その内容をチャットやメールに記録として残すように心がけましょう。


フリーランスの単価交渉の伝え方まとめ
単価交渉は、フリーランスとして長く活躍するために欠かせないスキルです。この記事で紹介した例文は参考にしつつも、自分の状況やクライアントとの関係性に合わせてカスタマイズすることが大切です。
交渉を成功させるためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 信頼関係を築いた上で交渉する
- 具体的な実績や数値に基づいた根拠を示す
- タイミングを見極める
- クライアントの予算を考慮して現実的な金額を提案する
- 複数の選択肢を提示し、柔軟な交渉を心がける
- 交渉内容は必ず文書で残し、誤解を防ぐ
単価交渉はプロフェッショナルとして当然の行動であり、怖がる必要はありません。たとえ交渉がうまくいかなくても、なぜうまくいかなかったのかを振り返り、経験を積み重ねることで交渉スキルは確実に向上していきます。
自身のスキルや経験に見合った単価で働くためにも、適切な交渉を心がけるようにしましょう。



