SESでITエンジニアとして働いている人の中には、現在の待遇や職場環境に不満を抱き、「早く辞めたい」「もっとホワイトなSES企業に転職したい」と感じている方も少なくありません。
そこで本記事では、SESを辞める際に知っておきたいポイントや注意点など、事前に押さえておくべき情報を分かりやすく解説していきます。
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SESを辞めたくなる理由
SES(システムエンジニアリングサービス)で働いているエンジニアの中には、「今すぐ辞めたい」「長く続けることはできない」と感じている人も少なくありません。
SESを辞めたいと感じる主な理由は以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
ITエンジニアとしてのスキルが身に付かない
SESとして働くITエンジニアの中には、「さまざまな案件に携わってスキルを高めたい」と考える人が多くいます。
しかし、所属するSES企業の選択を誤ったり、自身のスキルが十分でなかったりすると、担当する業務は保守運用やテストが中心となり、システム開発・設計・要件定義といった上流工程に関わる機会は限られてしまいます。
特に将来的にフリーランスとして独立したい人や、自社開発企業への転職を目指す人にとっては、こうした状況がキャリアアップの妨げとなり、「SESを辞めたい」と感じる要因になっています。
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スキルが身に付く案件に参画できない要因は、SES企業の営業力不足に原因があるケースだけではなく、自身のスキル不足から「参画できる案件が限定されている」場合もあります。
自身がどちらに該当するか分からない場合は、今の所属企業だけでなく、他社SESやフリーランスエージェントに相談し、自身のスキル・経験で挑戦できる案件の具体例を紹介してもらうといいでしょう。


収入が低い
SESでは、エンジニアが常駐先で働いた分の「人月単価」が会社に支払われますが、その中から会社の取り分が差し引かれます。
いわゆる「マージン」と呼ばれるこの取り分の割合は企業によって異なり、たとえば常駐先が月70万円を支払っていても、エンジニアの手取りが30万円台にとどまるケースも珍しくありません。
その結果、仕事内容や自身のスキルに対して報酬が見合っていないと感じやすく、同年代の他のITエンジニアと比べて「収入の格差」に不満を抱える要因となることも多いのが実情です。
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SESで働くITエンジニアが、必ずしも報酬が低いとは限りません。しかし、案件の商流に複数の中間業者が介在し、それぞれがマージンを取っている場合、最終的にエンジニア個人が受け取る報酬は目減りしてしまいます。
そのため、ITエンジニアとして収入アップを目指すには、スキルを高めるだけでなく、「商流が浅く、直接クライアントと取引しているようなSES企業」を選ぶことも重要なポイントになります。
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働き方の自由度が低い
ITエンジニアは、仕事内容によっては時間や場所に縛られず柔軟に働ける職種です。しかし、SESの場合は「客先常駐」が基本となるため、大半の案件で勤務場所や勤務時間に制約があります。
「もっと柔軟に働きたい」「在宅でスキルを高めながら働きたい」という思いがあっても、環境が整わず実現できないため、働き方のギャップにストレスを感じる人が多いのです。
結果的に、「SESを辞めたい」と感じる要因になっているといえるでしょう。
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たとえフリーランスとして独立していたとしても、出社が必要な客先常駐案件に参画すると、時間や生活に制限が生まれます。
客先常駐には「顧客との距離感の近さ」「コミュニケーションの取りやすさ」等のメリットもある一方で、フル出社が必要な案件にストレスを感じる人は少なくありません。
常駐先企業と相性が合わない
SES企業に雇用されて働くITエンジニアの場合、自分で配属先を選べないことが一般的であり、常駐先企業の社風や上司との相性が合わないと感じても、簡単に現場を変えることはできません。
そのため、「コミュニケーションがうまくいかない」「職場に馴染めない」といった理由でメンタルに不調をきたすエンジニアも少なくありません。特に、パワハラや職場内のいじめがあるような客先の場合、大きなストレスを感じるでしょう。
ですが、SESの仕事は基本的にプロジェクト単位での契約になるため、契約満了まで現場を離れられないケースも多く、環境が合わなくても我慢して働き続けざるを得ないのが現状です。
こうした人間関係のストレスが、退職や転職を考える大きな要因になることがあります。
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常駐先と雰囲気が合わずにストレスが大きい場合は、上司やSESの営業担当者に早めに相談を行い、契約更新のタイミングで現場を変更してもらえるように調整しましょう。


現場のコンプライアンス意識が低い
SESは「指揮命令を受けない」ことを前提とする準委任契約で働くのが一般的ですが、現場によっては実質的に常駐先からの指示に従わざるを得ないケースもあります。
さらに、こうした現場では、長時間労働やパワハラといった問題が起きても、所属するSES企業が十分に対応せず、エンジニアが孤立するケースもあります。
自分のキャリアや心身の健康を守るために、こうした職場環境に違和感を覚えた時点で、SESという働き方からの転換を考えるエンジニアが増えているのが実情です。
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法律上、SESで客先に常駐するエンジニアは「準委任契約」に基づいて働くため、本来であれば客先企業から直接の指揮命令を受けることは認められていません。
しかし、実際の現場では、客先から日々の指示を受けて業務を行う「偽装請負」とみなされるようなケースも存在します。
そのため、案件に参画する際には、契約形態や業務内容に注意を払うことが重要です。
「この現場は偽装請負なのでは?」「法律に反している環境で働きたくない」と不安を感じている方は、ぜひ一度SOFAまでご相談ください。
状況を伺いながら、一緒に適切な対応策を考えていきましょう。
将来性が低いと感じている
SESは「案件ありき」の働き方であるため、スキルや実績を積み重ねていかない限り、年齢を重ねるごとに契約獲得が難しくなる傾向があります。
特に、SES企業を業務委託契約(準委任契約)を結んで働くフリーランスエンジニアの場合、年齢とスキルが見合わなくなれば、若手に比べてコストがかかるという理由で新しい現場を紹介されにくくなります。
また、マネジメントを経験できるポジションに就く機会も非常に少なく、組織内でのキャリアアップが望めないことから、「このままSESで働き続けても将来が不安だ」と感じてしまうのです。
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ITエンジニアとして長く現役で働くためには、自身の目標や年齢に合わせ、計画的にスキルと経験を積み上げていくことが求められます。
SOFAではIT業界が長いキャリアコンサルタントのキャリア相談を受けることができるので、もしも「将来設計が見えない」「このままSESを続けてていいのか不安」と悩んでいる場合は、お気軽にお問い合わせください。


SESをスムーズに辞めるためのポイント
SESを辞めたいと考えていても、感情のままに行動してしまうと、退職後にトラブルや転職活動に悪影響を及ぼす可能性があります。
SESという働き方は、SES企業とその契約先企業とエンジニアの三者関係で成り立っているため、退職には一定の配慮と準備が必要です。
SESを辞める際のポイントは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
就業規則や契約書を確認する
SESを辞める際は、まず自社の就業規則や雇用契約書(フリーランスの場合は準委任契約書)の内容を確認することが重要です。
契約書には、退職もしくは契約解除を申し出る際の「予告期間」が定められていることが多く、たとえば「退職希望日の1ヶ月前までに申告」といったルールがあれば、基本的にそれに従う必要があります。
また、SESではプロジェクトごとに期間が定められているケースもあるため、契約期間中に辞める場合は違約金やトラブルに発展するリスクもゼロではありません。
自社と顧客企業との契約状況や、自身の雇用形態(正社員・準委任契約など)によっても対応が異なるため、まずは「自分がどの契約形態で、何を守るべきか」を明確に把握しておきましょう。
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SES企業と無期雇用契約を結んで正社員として働いている場合、法律上は「申し出から2週間」で退職することが可能です。
参照:e-GOV法令検索「民法627条」
ですが、円満退職を目指す場合は、就業規則に記載された退職予告期間を守って辞めた方が無難です。
また、SES企業の業務委託(準委任契約)で働いている場合、トラブルを避けるためには、基本的に契約書に記載された予告期間を守る必要があります。


辞めた後の転職計画を考える
退職の意志を固めたら、次のキャリアをどう進めていくかを考えることが不可欠です。
SESを辞めた後の主な選択肢としては以下の通りです。
- ホワイトなSES企業へ転職
- 自社開発企業への転職
- フリーランスとしての独立
- IT系以外の職種へキャリアチェンジ
特にスキルに不安がある場合や、自分の市場価値を知りたい場合は、転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談するのも効果的です。
また、現職にいるうちに転職活動を始めておけば、ブランク期間を最小限に抑えられます。
転職活動の際には、年収や経験できる仕事内容、働き方など、重視したい条件の優先順位を明確にし、自分に合った求人を見極めるための準備をしていきましょう。
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SESを辞めたい場合は、5年後・10年後を見据えたキャリアプランを練ったうえで、その実現のために行動することが重要です。
ITエンジニアとしての中長期的なキャリア計画を立てたい人は、SOFAのキャリアコンサルタントにお気軽にご相談ください。
直属の上司や営業担当者に退職を伝える
SESを辞める際には、雇用形態を問わず、まずは所属している自社(SES企業)の上司や営業担当者に退職の意思を伝えることが必要です。
最初に常駐先の担当者に話してしまうと、自社や取引先との信頼関係を損なう恐れがあるため、必ず所属しているSES企業を通すことが基本です。
また、退職理由は「新しい技術に挑戦したい」「より自由な働き方を目指したい」など、できるだけ建設的・前向きな表現を選びましょう。
契約更新の節目やプロジェクトの切れ目に退職できるように調整を行う必要があるため、退職の意思を伝えるタイミングは、なるべく早めが理想です。
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SESのビジネスモデルでは、稼働しているITエンジニアの数がそのまま会社の利益に直結するため、退職を申し出ると引き止めにあうケースが少なくありません。
そのような場面でも冷静に対応するためには、「なぜ退職したいのか」「SESを辞めて今後どんなキャリアを築きたいのか」といった自分なりの軸を明確にしておくことが大切です。
引き継ぎを行う
退職が正式に決まったら、常駐先および自社の業務について引き継ぎを行う必要があります。
SESの現場では、ドキュメントが整備されていないケースも多いため、自分で業務内容を整理し、次の担当者が困らないようにマニュアルや手順書を残しておくことが大切です。
特に顧客とのやりとりの履歴や、トラブルの対応履歴などは、引き継ぎ漏れがあると迷惑がかかるため、丁寧にまとめておきましょう。
円滑な引き継ぎは、退職後の印象にも大きく影響します。「最後まで誠実にやり切った」という社内に評価が残ることで、転職先の推薦や、その後のオファーなどにつながる可能性もあるので、できる限り丁寧に対応するようにしましょう。
SESを辞める際の注意点
SES(システムエンジニアリングサービス)は「SES企業(自社)」「クライアント(常駐先)」「ITエンジニア(自分)」の3者間の契約で成立している働き方のため、辞める際の方法を誤ると、大きなトラブルに発展する可能性があります。
SESを辞める際に注意しておくべきポイントは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
バックレは厳禁
SESを辞める際、無断で会社に来なくなる、いわゆる「バックレ」は絶対にしてはいけません。
バックレをするとSES会社や客先との信頼関係が崩れ、業界内での評価や今後の転職活動に影響を及ぼす可能性もあります。急にバックレて辞めたことで明確な損害が出ると、最悪の場合は損害賠償を請求される可能性もあります。
そのため、精神的に限界で出社が難しい場合は、まずは上司や営業担当に相談しましょう。
バックレは一時的に気が楽になるかもしれませんが、長い目で見ればITエンジニアのキャリアにとってマイナスになる行為です。社会人として責任ある退職方法を心がけることが、自身のキャリアを守る第一歩といえるでしょう。
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「バックレるくらいなら」と退職代行サービスの利用を検討する人もいますが、SES企業と業務委託契約で働いているエンジニアの方の場合、損害賠償を請求される可能性があるため、おすすめできません。
どうしても退職代行使いたい場合は、リスクを少しでも下げるために弁護士の退職代行に相談するようにしましょう。
契約期間を守る
SES契約の多くは3か月~1年という期間が定められており、信頼関係を保ちつつ辞めるには、この契約更新のタイミングで辞めるべきといえるでしょう。
民法第651条では準委任契約はいつでも解除可能とされていますが、「相手方に不利な時期に解除した場合」などは損害賠償責任が発生することもあると規定されているため、注意が必要です。
(委任の解除)
第六百五十一条 委任は、各当事者がいつでもその解除をすることができる。
2 前項の規定により委任の解除をした者は、次に掲げる場合には、相手方の損害を賠償しなければならない。ただし、やむを得ない事由があったときは、この限りでない。
一 相手方に不利な時期に委任を解除したとき。
二 委任者が受任者の利益(専ら報酬を得ることによるものを除く。)をも目的とする委任を解除したとき。
そのため、SESを辞める際はまず契約書に記載された期間を確認し、自社と相談のうえで円満に契約を終了させることを目指しましょう。
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不可抗力条項(フォース・マジュール条項)に該当する場合、契約期間中でも解約できる場合がありますが、現実的には適用されることは極めて珍しいでしょう。
不可抗力条項に明確な記載がない場合であっても、体調不良や家庭の事情など「契約を継続できないやむを得ない事情」がある場合は、契約期間中であっても辞められる可能性があります。
「心身が限界だけど契約期間中だから辞められない」と悩んでいる場合は、まずはSESの担当者に相談してみましょう。
契約違反の場合は損害賠償を請求される可能性がある
SESにおける契約には、守るべき義務や業務内容、契約期間、業務の遂行条件などが明記されています。これらを一方的に破棄した場合、契約違反とみなされ、損害賠償を求められる可能性があります。
たとえば、エンジニアの突然の退職(契約解除)によってプロジェクトが遅延した、納期に間に合わなくなった、といったケースでは、常駐先から自社(SES企業)へ、さらに自社からあなたへ損害請求が及ぶことも考えられます。
もちろん、すべてのケースで賠償請求されるわけではありませんが、「やむを得ない事情がなければ請求される可能性はある」ということは認識しておきましょう。
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準委任契約で働いているエンジニアは、雇用契約に基づく会社員と比べて、損害賠償請求を受けるリスクが相対的に高い働き方といえるでしょう。
そのため、退職をする際も、契約の内容や期間をしっかり確認し、できる限り契約を守って円満に辞めるのが無難だといえるでしょう。
今すぐSESを辞めたい人が知っておくべきこと
今の常駐先で働くのは限界
メンタルが持たない
もう明日から出社したくない
こんな風に考えているSESエンジニアは少なくありません。
しかし、SESという働き方は通常の会社員と異なり、自社と常駐先との契約が絡むため、退職には注意点が多く存在します。
特にSES会社と準委任契約を結んで稼働しているエンジニアの場合、衝動的に辞めようとすると、損害賠償等のトラブルに発展するおそれもあります。
そこで、ここからは「今すぐSESを辞めたい」と感じている人が知っておくべき以下の基本的ルールを解説していきます。
SES企業に雇用されている場合は最短2週間で辞められる
SESで働くエンジニアは、SES企業と「雇用契約」か「準委任契約」を結んでいるケースが一般的です。
- 雇用契約
- 準委任契約
SES会社と無期雇用契約を結んでいる場合、民法627条に基づき、退職の申し出から2週間が経過すれば退職が可能です。
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
もしもSES会社側が就業規則で「退職の際には1ヶ月前に申告が必要」と定めていたとしても、法律上は2週間での退職が認められており、これに反して無理に引き止めることは違法となる場合があります。
ただし、円満退職を目指す場合は、会社や営業担当との話し合いを経て、退職日を調整することが望ましいでしょう。
体調不良やハラスメントなど、出社継続が困難な事情がある場合は、弁護士や退職代行の利用も選択肢に入れて対応しましょう。
準委任契約の場合は原則途中解約できない
SES会社と準委任契約を結んで業務委託で働いているエンジニアの場合、契約解除には前述した民法651条が適用されます。
この場合、当事者は原則としていつでも契約を解除することができますが、解除のタイミングや相手方への影響によっては、損害賠償責任を問われる可能性があります。
特に「相手に不利益な時期」での一方的な契約解除や、十分な理由のない突然の契約終了は、トラブルに発展しやすいです。
そのため、準委任契約で働く場合は、「契約期間中に辞めることにリスクがある」ことを理解したうえで、辞める際は慎重に判断する必要があります。
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準委任契約の期間中に辞めることは不可能ではないですが、現実的にはかなりハードルが高いといえるでしょう。
トラブルを避けるためには、早めに担当者と協議を行うことがおすすめです。


SES企業の辞め方次第では損害賠償を請求される
SESを今すぐ辞めたい場合でも、辞め方によっては損害賠償を請求されるリスクがあることを忘れてはいけません。
たとえば、絶って無断で出勤しなくなり音信不通になったり、契約期間中に一方的に退職した場合、常駐先との契約に損害が生じたとされ、自社に損害賠償が発生し、その一部もしくは全額を請求されるケースもあり得ます。
もちろん、すべてのケースで損害賠償請求が認められるわけではありませんが、精神的理由などでやむを得ず辞めるにしても、正しい手続きを踏むことが重要です。
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担当者や上司と相談しても辞めさせてくれない場合は、弁護士や他社SESに相談することを検討するようにしましょう。
客先常駐のSESを脱出する方法
所属感が薄いからモチベーションが上がらない
将来のキャリアが見えない
この働き方に疲れた
SESはITエンジニアとしての専門性を磨きたい人には最適な働き方のひとつですが、客先常駐という働き方ゆえに悩みを抱えるSESエンジニアは少なくありません。
とくに客先常駐という働き方は、自分で現場を選べなかったり、スキルアップが限定されるなどの問題があり、抜け出したいと思っても「どうすればいいのか分からない」と悩む人が多いのが現実です。
そこで本章では、客先常駐という働き方のSESから脱出して、自分らしいキャリアを築くための5つの具体的な方法を紹介します。
中長期的なキャリアプランを立てる
まず最初にやるべきことは、将来的に自分がどのような働き方をしたいのかを明確にすることです。
「自社開発企業に転職したい」「フリーランスとして自由に働きたい」「マネジメントに進みたい」など、目指す方向によって必要なスキルや経験は大きく異なります。
短期的には我慢が必要な場面もあるかもしれませんが、ゴールが明確になればモチベーションも高まり、キャリアプランを言語化することで、自分に足りないものが可視化されます。
5~10年後のキャリアプランを立てることで、現時点で足りないスキルや経験を埋められる「参画すべき案件」も明確になるでしょう。
ITエンジニアとしてのスキルを高める
客先常駐から脱出するためには、今の現場で求められる作業だけでなく、専門性の高いスキルを能動的に身につける必要があります。
というのも、IT業界は技術の進化が非常に早く、近年では生成AIの普及などにより、エンジニアに求められるスキルレベルは今後さらに高くなると予想されているからです。
そのため、市場ニーズの高いプログラミング言語の習得や、特定分野の専門性を深めることに加え、システム開発における上流工程(PMやPdMなど)の経験を積むことが、エンジニアとしてのキャリアを広げる鍵になるでしょう。
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エンジニアとしてスキルや実績を積み重ねていけば、より難易度の高い案件に挑戦できる機会も増え、市場価値の高いエンジニアとしてキャリアを築くことが可能になります。
十分なスキルと経験があれば、SES以外にも、自社開発企業への転職やフリーランスエンジニアとしての独立など、さまざまな選択肢が見えてくるでしょう。
転職エージェントに相談する
客先常駐から脱却する最も分かりやすい手段として、「転職エージェントへの相談」が挙げられます。
IT業界に特化した転職エージェントに登録することで、自分では探しきれない非公開求人や、マッチ度の高い求人を紹介してもらえるだけでなく、職務経歴書の添削や面接対策などのサポートも受けられます。
また、転職市場における自分の価値を客観的に把握することもでき、キャリアの方向性に悩んでいる場合にも的確なアドバイスが得られるのがメリットです。
ただし、転職エージェントに相談しても「SES企業の正社員」等の求人を紹介される可能性もあるため、SESから抜け出したいと考えている場合は、「自社開発企業を希望している」「客先常駐は避けたい」など、希望条件をあらかじめ明確に伝えることが重要です。
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正社員として転職するべきか、フリーランスとして稼働する案件を探すか迷っている場合は、SOFAにご相談いただければフラットな視点から最適な選択肢を一緒に模索することが可能です。
SESを辞めた後の方向性に悩んでいる場合は、お気軽にご相談ください。


有料なホワイトSESへ転職する
SESだからといって、すべての企業がブラックというわけではありません。
中には、働きやすい環境や透明性のある契約を提供している、いわゆる「ホワイトSES」と呼ばれる企業も存在します。
- エンジニアへの報酬還元率が高い
- 常駐先を選択する自由度が高い
- リモート案件が豊富
そのため、希望する条件を明確にしたうえで別のSES企業に移ることで、現在の働き方を改善できるケースもあります。
現在のSES企業に不満がある人は、こうしたホワイトSESへの転職を検討してみるのもおすすめです。
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SESの働きやすさはSES企業よりも、常駐先の現場環境に大きく左右されます。
ですが、同じ仕事でも商流の深さやマージン率の設定次第で、受け取れる報酬が大きく変わるため、報酬に不満があるエンジニアの方は、他社SESへの転職も考えてもいいでしょう。


個人開発を始める
客先常駐の現場では、自分の裁量で技術選定や設計に関わる機会が少ないため、スキルアップに限界を感じやすい側面があります。
そのようなSESを脱出する手段の一つとして、「個人開発」が挙げられます。
Webサービスやアプリ、ツールなどを自分で企画・開発して公開することで、ポートフォリオとして活用できるだけでなく、技術力の証明にもなります。
個人開発したサービスをポートフォリオとしてまとめておけば、転職時にも大きな武器になりますし、副業収入につながる可能性もあります。
現場では学べないスキルを個人開発で補い、自分自身の価値を高めていくことが、客先常駐を抜け出すおすすめの方法のひとつです。
SESを辞めたい人のよくある質問
ここからは、SESを辞めたい人が持つよくある疑問について、Q&A形式で解説していきます。
契約期間中に辞めたいときはどうすればいいですか?
まずは契約書や就業規則を確認し、自身の雇用形態と契約内容を正確に把握しましょう。
雇用契約(正社員や契約社員)の場合は、民法627条により「2週間前の申し出」で退職が可能です。ただし、就業規則に「1ヶ月前に申告」などの記載がある場合、トラブル回避のためには就業規則に沿った退職がおすすめです。
一方、準委任などの業務委託契約の場合は、契約期間中であってもいつでも契約解除が可能です。
ですが、契約期間中に急に辞める場合、損害賠償を請求される可能性があるため、できる限り早めに相談するようにしましょう。
SESを辞めても問題ないタイミングを教えてください
SESを辞める際は、基本的に就業規則や契約書に記載された「契約解除の予告期間」に則ったタイミングで申し出るのが無難です。
より理想的なタイミングとしては、常駐先のプロジェクトが一区切りする時期であれば、SES企業と常駐先双方にとっての影響が少なく、スムーズな退職につながりやすくなります。
ただし、精神的・身体的に限界を感じているような場合には、無理をして勤務を続けるよりも、早めに退職する判断を下すほうが、将来のキャリアにとって良い選択になることもあります。
いずれの場合でも、「辞めるべきベストなタイミング」は一律ではありません。契約内容、プロジェクトの状況、自身の健康状態など、現在の状況を総合的に考慮したうえで判断することが重要です。
辞めるときは誰に言えばいいですか?
SESを辞める際には、まず「自社(SES企業)の上司」もしくは「営業担当者」に退職の意思を伝えるのが基本です。
常駐先に直接伝えてしまうと、混乱やトラブルを招く可能性があります。
何故なら、SESでは雇用主が自社であるため、常駐先との調整や交渉は自社を通じて行われるためです。
直接話しづらい場合は、メールやSlackなどのチャットツールを使用しても問題ありません。退職理由は、「新しい環境で成長したい」など前向きかつ簡潔に伝えると、円満に進めやすくなります。
契約期間中に辞めたら損害賠償を請求される可能性はありますか?
SES企業と雇用契約を結んで働いている場合、損害賠償を請求されることはほとんどありません。民法上、退職は労働者の自由であり、正社員(無期雇用)があれば2週間の予告期間を経て退職できます。
ただし、準委任契約で働いているエンジニアの場合は、期間中における一方的な契約解除が損害賠償の対象となる可能性があります。
SESを辞めても大丈夫でしょうか?
「SESを辞めたら次が見つからないのでは」「キャリアに傷がつくのでは」と不安になる方もいますが、結論から言えば問題ありません。
むしろ、SESでの経験を活かして自社開発企業やインフラ、クラウド分野などへステップアップしている人は数多くいます。
重要なのは「なぜ辞めたいのか」「SESの次は何をしたいのか」を自分の中で整理し、今後のキャリアプランを具体的に設計することです。
SESを辞めた後の方向性に不安を感じる場合は、転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。
SESを辞める際は計画的に行動することが重要!
SESを辞めたいときは、契約書に記載の予告期間に沿って申し出ることで、いつでも退職することが可能です。
ただし、準委任契約で働くエンジニアの場合、契約期間中に急に退職する場合は損害賠償を請求されるリスクがあるため、退職の伝え方やタイミングは慎重に検討する必要があります。
また、「本質的なSESの脱出」を実現するためには、中長期的なキャリアプランを立てたうえで、目標に向かってスキルと実績を積み上げることが重要になります。
もしも「SESを辞めた後の仕事・キャリアが不安」「もっとホワイトなSESに転職したい」と考えている場合は、SOFAにご相談ください。IT業界に精通したキャリアコンサルタントがお話を伺うので、一緒にSES脱出後のキャリア設計をしていきましょう。



