【必見】フリーランスのトラブル対策10選!具体例や相談窓口も解説

フリーランスのトラブル対策10選!具体例や相談窓口も解説
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フリーランスとして活動する中で、契約トラブルや報酬未払いなどの問題に直面した経験はありませんか?

フリーランスや個人事業主として仕事をしていると、その立場の弱さや契約の曖昧さからトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。

実際、フリーランスの4割以上がトラブルを経験しているという調査結果からも、他人事ではないのが分かるでしょう。
参照:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」

本記事では、フリーランスがよく遭遇するトラブル事例を紹介するとともに、トラブルを未然に防ぐための10の対策と、万が一トラブルが発生した場合の効果的な対処法を解説していきます。

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目次

フリーランスが直面するトラブルの実態

フリーランスとして活動する人口が増加する中、多くの人が様々なトラブルに直面しています。フリーランスを取り巻くトラブルの現状は以下の通りです。

フリーランスは、企業に所属せず自由な働き方を実現できる一方で、会社員のように法的・制度的に守られていないという現実もあります。

だからこそ、実際に起こりうるトラブルの実態を正しく把握し、あらかじめ対策を講じておくことが、フリーランスとして長く安定的に活躍するための第一歩となるでしょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

フリーランスとという自由な働き方の裏には、自分自身を守るためのリスク管理が必須です。

起きうるトラブルの実態を知り、事前に備えるようにしましょう。

フリーランスの約4割が取引先とのトラブルを経験

2020年に内閣官房日本経済再生総合事務局が公表した「フリーランス実態調査結果」によれば、フリーランスの約4割が仕事に関するトラブルを経験しています。

トラブルを経験した37.7%
特にトラブルを経験したことはない62.3%
参照:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」
n数:3,234件

トラブルの内容としては、特に報酬の支払いや契約内容に関する問題が多く、「発注の時点で、報酬や業務の内容などが明示されなかった」「報酬の支払が遅れた・期日に支払われなかった」等のトラブルが報告されています。

トラブルの内容回答割合
発注の時点で、報酬や業務の内容などが明示されなかった37.0%
報酬の支払が遅れた・期日に支払われなかった28.8%
報酬の未払いや一方的な減額があった26.3%
仕様や作業期間・納品日を一方的に変更された24.4%
仕事の業務内容・範囲について揉めた23.5%
代金が低すぎるなど不利な条件での取引を求められた22.8%
参照:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」
n数:1,220件(複数回答可)

この数字は決して低くなく、フリーランスとして活動する以上、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性が高いことを示しています。

こうしたトラブルを少しでも避けるためには、「契約内容を明確にすること」と「必ず書面で取り交わすこと」を徹底するようにしましょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

たとえクライアントと親しい関係であっても、口頭やチャットだけで業務内容や報酬を合意するのは非常にリスクが高く、後々のトラブルにつながりかねません。

こうしたリスクを防ぐためにも、契約前の確認と記録の徹底が何よりも重要です。信頼関係があるからこそ、ルールを明確にしておくことが、双方にとって健全な取引につながります。

取引先とのトラブルについて約2割が交渉せず受け入れている

トラブルに遭遇したフリーランスの約5割以上が直接先方と交渉するというアクションを起こしている一方で、約3割のフリーランスは「泣き寝入り」している実態があります(以下表を参照)。

トラブル発生時の対応回答割合
その取引先(クライアント)と直接交渉した53.9%
交渉せず、受け入れた(何もしなかった)21.3%
交渉せず、自分から取引を中止した10.0%
仲介事業者を通じて交渉した9.4%
弁護士など第三者を通じて交渉した3.7%
その他の対処をした1.6%
参照:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」
n数:1,220件(複数回答可)

報酬額や業務内容に関するトラブルは、フリーランスにとって生活に直結する非常に重大な問題です。にもかかわらず、多くのフリーランスが交渉をあきらめてしまうのは、主に以下のような理由が背景にあります。

取引先とのトラブル時に交渉せずに受け入れる理由
  • 仕事が減ることを避けるため
  • 契約を獲得するため

それぞれ詳しく解説していきます。

交渉せず受け入れる理由①:仕事が減ることを避けるため

取引先とのトラブル時に交渉せずに受け入れる最も多い理由は「取引が打ち切られるかもしれないから」というものです。

フリーランスは個人で活動するため、企業との力関係において弱い立場に置かれがちです。

安定した収入を得るためには継続的な仕事の確保が不可欠であり、そのために不利な条件でも受け入れてしまうケースが少なくありません。

「フリーランス実態調査結果」によれば、トラブルを受け入れた理由として、41.2%の人が「受け入れないと、今後、取引が打ち切られたり、減らされたりすることとなり、フリーランスの活動に大きな支障を来すため」と回答しています。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

1社の取引先の報酬の大半を頼っている場合、トラブル発生時に対応な交渉が難しくなります。
そのため、1社依存ではなく、複数の取引先を確保するようにしましょう。

また、契約上のトラブルを避けるためには、信頼できるフリーランスエージェントに間に入ってもらうことも有効です。

SOFAでも案件の紹介を行っているので、興味がある方はお気軽にお問合せ下さい。

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交渉せず受け入れる理由②:契約を獲得するため

フリーランスの方が新規の仕事を獲得する際、競争が激しい状況では条件交渉が難しくなります。

契約書を交わさず、契約内容や依頼の詳細を口約束やチャットのみで済ませてしまうケースや、不利な条件であっても仕事を受注するためにやむなく合意してしまうケースは、フリーランスの間でも少なくありません。

ですが、こうした対応はトラブルの原因になりやすく、結果として交渉の余地を失ってしまうリスクがあります。

「フリーランス実態調査結果」によれば、27.3%の人が「受け入れないと、その取引が成立しなくなり、フリーランスの活動に大きな支障を来すため」にトラブル時に交渉せずに受け入れていることが分かります。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

仕事を確保したい気持ちから、条件面で妥協してしまうのはよくあることですが、それが後々のトラブルにつながることも少なくありません。

契約内容は必ず書面で確認し、そのうえで内容に不安がある場合は、弁護士などの専門家に相談するようにしましょう。

フリーランスの約2割がエージェントとのトラブルを経験

直接の取引先だけでなく、フリーランスエージェントをはじめとした仲介業者とのトラブルも報告されています(以下表参照)。

仲介事業者とのトラブルの内容回答割合
報酬や業務の内容などの条件を
一方的に条件を変更された
53.0%
事前に明示されていないにもかかわらず仲介手数料を徴収された
(もしくは、仲介手数料が事前に提示された金額と異なった)
29.5%
仲介事業者と連絡が取れなくなった19.6%
参照:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」
n数:336件(複数回答可)

中でも特に多いのが、「報酬や業務内容などの条件を一方的に変更された」というトラブルです。これは仲介事業者とのトラブル経験者のうち、実に53.0%が該当しており、フリーランス全体で見ても約1割が同様の経験をしている計算になります。

本来、フリーランスエージェントやSESなどの仲介業者は、フリーランスの利益を守る役割を担う存在であるはずです。

しかし、これらの仲介業は許認可制ではないため、なかには悪質な事業者もいるため、注意しておきましょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

仲介事業者に案件探しを依頼する際は、信頼できる事業者や担当者を見極めることが非常に重要です。

信頼できるエージェントに出会うことができれば、自分では見つけられなかった案件を提案してもらえるだけでなく、万が一のトラブル時にも間に立って調整・仲裁をしてくれる、心強いパートナーになります。

だからこそ、ただ任せきりにするのではなく、エージェントを“上手に活用する”意識を持つことが、フリーランスとして安心して働くための鍵といえるでしょう。

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フリーランスが抱えるトラブルの具体例

フリーランスとして働く中で直面するトラブルは多岐にわたり、その内容や影響もさまざまです。

中でも特に多くのフリーランスが経験している、代表的な以下の4つのトラブルについて、詳しく紹介していきます。

報酬未払いや支払いの遅延

フリーランスが経験する最も多いトラブルのひとつは、報酬に関するものです。

「フリーランス実態調査結果」によると、クライアントとの取引においてトラブルを経験した人のうち、「報酬の支払いが遅れた・期日までに支払われなかった」が37.0%、「報酬の未払い・一方的な減額があった」が28.8%と、非常に多くの人が報酬に関するトラブルを経験していることが分かります。

参照:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」

例えば、ITエンジニアの方が納期通りに開発を完了したにもかかわらず、納品後にクライアントから「支払いを1カ月遅らせたい」と言われ、資金繰りが厳しくなるケースがあります。また、実際の支払い時に、事前の合意とは異なる報酬額が振り込まれるといったトラブルも少なくありません。

このような報酬に関するトラブルの多くは、契約内容の不備や曖昧さに起因しています。

そのため、口頭やチャットでのやりとりだけで済ませるのではなく、契約書や電子契約を通じて、内容を明確に書面で残しておくことが非常に重要です。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

個人や中小企業との取引では、正式な契約書を交わさずに業務を依頼されるケースも少なくありません。

しかし、こうした取引ほどトラブルに発展しやすいため、業務内容や報酬条件などを契約書でしっかり確認・明記しておくことが、トラブル回避のためには不可欠です。

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契約内容が曖昧

フリーランスとして業務を受ける際、「契約内容が曖昧で不安を感じる」といった声は少なくありません。

実際にトラブルを経験したフリーランスの約6割が、「契約書をそもそも受け取っていない」あるいは「受け取ってはいるが内容が不十分だった」と回答しており(以下表)、契約内容に対する認識の齟齬が、トラブルの大きな原因となっていることがうかがえます。

書面や電子メールの受取状況回答割合
受け取っていない29.8%
受け取っているが、
取引条件の記載が不十分
33.3%
取引条件が十分記載されてたものを
受け取っている
36.9%
参照:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」
n数:1,220件(複数回答可)

よくある事例として、プログラマーが以前から付き合いのあるクライアントから紹介された業務を契約書なしで受注したところ、開発中にシステムの不具合が発覚し、想定以上の作業が必要となった場合などがあります。

この際、契約書がないと追加作業分の料金請求が拒否され、トラブルに発展するケースが少なくありません。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

どれだけ関係が良好なクライアントでも、契約内容が曖昧だと後で認識のズレが生じやすくなります。

工数の追加やトラブル時の対応条件など、想定外の事態にも備えた契約を交わすことが、安心して働ける環境づくりの鍵です。

フリーランスとして専門性を活かした仕事に集中するためにも、契約書や書面による条件確認が必須といえるでしょう。

一方的な業務範囲の拡大や納期変更

業務範囲や納期に関するトラブルも、フリーランスの間で多く報告されています。最初の話に反して、クライアント側の一方的な判断で業務範囲が拡大されたり、納期が前倒しになったりするケースは決して珍しくありません。

実際にトラブルを経験したフリーランスのうち、26.3%が「試用期間や作業期間・納品日を一方的に変更された」、24.4%が「業務内容や業務範囲について揉めた」と回答しており(複数回答可)、こうした認識のズレがトラブルの大きな要因となっていることがわかります。

参照:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」

業務範囲や納期の変更は、フリーランスにとって予期せぬ負担となり、スケジュールや収入計画に大きな影響を及ぼすこともあります。

このようなトラブルを防ぐためには、契約時に「業務範囲」や「変更が生じた場合の対応」「追加報酬の有無」などを明確に書面に記載しておくことが重要です。

あいまいな表現は避け、具体的かつ詳細に条件を残すことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

報酬は固定のままで想定外の作業が発生すると、「収入が足りなくなる」「他社案件の対応時間が取れない」等のリスクが発生するため、注意しておきましょう。

納品物の品質に納得してもらえない

成果物の品質に関する認識の違いも、フリーランスに多いトラブルの一因です。

「何をもって完成とするか」という基準において、クライアントとの間で認識のズレがあると、無限に修正対応を求められるといった事態に発展するケースも少なくありません。

実際、フリーランス・トラブル110番に寄せられた相談事例でも、「やり直しの要請」や「成果物の受領拒否」を受けたという声が一定数寄せられており、こうした問題の多さがうかがえます。

フリーランスのトラブル相談内容回答割合
やり直しの要請3.1%
役務の成果物の受領拒否1.1%
参照:厚生労働省「フリーランス・トラブル110番の相談実績について」
n数:2,915件(複数回答可)

特に、成果物の納品と引き換えに報酬を受け取る「請負契約」の場合は注意が必要です。

トラブルを回避するためには、契約書や合意書の中で、契約不適合責任や免責事項についての記載があるかを事前にしっかり確認しておくことが重要です。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

請負契約において「完成」の定義が曖昧なままだと、修正対応が無限ループになるリスクがあります。

トラブルを未然に防ぐためにも、成果物の品質基準や修正回数、検収フローを事前に契約でクリアにしましょう。

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フリーランスのトラブル対策10選

フリーランスとして活動する上でトラブルを完全に避けることは難しいですが、事前に対策を講じることでリスクを軽減することができます。

ここでは、フリーランスがトラブルを未然に防ぐための10の効果的な対策を紹介します。

対策①:信頼できるクライアントを見極める

仕事を受ける前に、クライアントに関する情報をできる限りリサーチしましょう。企業の評判、過去の取引実績、支払い状況などを調査することで、トラブル発生のリスクを大幅に減らすことができます。

具体的な調査方法としては、企業のウェブサイトやSNSのチェック、可能であれば既に取引のあるフリーランスから情報を得るなどがあります。

また、クラウドソーシングサイトを利用する場合は、過去の評価やレビューが参考になります。低評価の多いクライアントは極力避けるようにしましょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

案件の単価や条件だけで飛びつくのではなく、クライアントの信頼性を見極めることもフリーランスの仕事のひとつです。

特に初取引の相手には、事前調査を徹底しましょう。
過去のレビューや他フリーランスの声をチェックするだけでも、トラブル回避につながります。

対策②:詳細な契約書を作成して交わす

口頭やメールでの約束だけでなく、必ず書面で契約を交わすことが重要です。

契約書には、業務内容、納期、報酬額、支払い条件、権利関係、守秘義務、契約解除条件などを明確に記載しましょう。

特に初めての取引先との契約では、細部まで丁寧に確認することが大切です。契約書の作成に不安がある場合は、弁護士などの専門家に相談したり、フリーランス向けの契約書テンプレートを活用したりすることも検討しましょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

契約書は「万が一トラブルが起きた場合」のための備えです。
報酬や納期はもちろんのこと、契約解除の条件や修正対応の範囲などについても、あらかじめ細かく取り決めておくことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。

さらに、信頼性の高いフリーランスエージェントを通じて案件に参画することで、契約書の内容や条件面でも一定の質が担保されやすく、より安心して業務に取り組める環境を整えることができるでしょう。

弊社SOFAではITエンジニアの方を中心に案件紹介を行っておりますので、企業と直接契約することに不安を感じている人は、お気軽にお問合せ下さい。

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対策③:業務範囲と納期を明確に設定する

フリーランスとして仕事を受注する際は、「何をいつまでに納品するか」を具体的かつ詳細に定義することで、後々の認識のズレを防ぎます。

特に業務範囲については、「契約に含まれない作業」も明確にしておくことが重要です。

また、制作物の修正回数の上限や追加作業が発生した場合の料金設定についても、事前に合意しておきましょう。

納期については、途中経過の報告タイミングや中間成果物の確認プロセスも明確にしておくと、最終納品時のトラブルを減らせます。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

業務範囲や納期をあいまいにしたまま契約すると、追加作業やスケジュールのズレで揉める原因になります。

修正回数や中間報告のタイミングも含め、事前に具体的に決めておくことで、安心して業務に集中できる環境を作れるでしょう。

対策④:報酬や支払い条件を書面で確認する

仕事を請ける際には、報酬額だけでなく、支払い時期や支払い方法、源泉徴収の有無、消費税の取り扱いなども含めて、事前に明確にしておくことが大切です。

また、前払いや中間払いの設定を検討することで、万が一の未払いリスクを軽減できます。

あわせて、請求書の発行タイミングや支払い期限を契約段階で取り決めておくことで、支払い遅延のリスクも減らすことが可能です。

特に報酬が高額になる案件や、期間が長期にわたるプロジェクトでは、業務の進捗に応じてマイルストーン(節目)ごとの分割払いを設定する方法も有効です。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

「いくらもらえるか」だけでなく、「いつ・どう支払われるか」も大切な確認ポイントです。

支払い条件を事前に細かく取り決めることで、未払い・遅延のリスクを軽減できるでしょう。

対策⑤:重要なやり取りは必ず記録に残す

打ち合わせ内容や指示変更などは、必ずメールやチャットで記録に残しましょう。口頭での会話後も、「本日お話した内容を確認させてください」と文書化することで、後々のトラブルを防ぐことが可能になります。

また、クライアントとの重要なやり取りについては、事前に許可を得たうえで録画・録音を行ったり、議事録を作成して共有することも有効です。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

「言った・言わない」のトラブルを避けるには、やり取りを必ず記録に残すことが基本です。会話の要点をメールやチャットで確認するだけでも、誤解を防ぐ大きな効果があります。

万一の備えとして、仕事のやり取り記録に残す習慣を持つことがおすすめです。

対策⑥:フリーランス向け保険に加入する

フリーランスは会社員と異なり、原則として雇用保険に加入できないため、万が一の事態に備えづらい働き方とされてきました。

しかし現在では、企業から業務委託を受けて働くフリーランスも、労災保険の「特別加入」が可能となっています。

参照:厚生労働省「令和6年11月1日から「フリーランス」が労災保険の「特別加入」の対象となりました」

これに加えて、業務中の損害に備える賠償責任保険や、病気・ケガによる収入減少に備える所得補償保険など、フリーランス特有のリスクに対応した保険に加入しておくことで、より安心して働くことができます。

万が一のトラブルや病気に備えて、フリーランス向け保険への加入は大きな安心材料になります。働けないリスクに対応できる保険を選んでおくことで、長く安心してフリーランスとして働けるでしょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

フリーランスという働き方が社会に浸透したことで、個人事業主でも入れる保険が多数提供されるようになりました。

特に、GMOが提供している「フリーナンス」は、万が一の所得補償や仕事を通したトラブルへの備えも可能となっており、フリーランスにおすすめといえるでしょう。

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対策⑦:フリーランスの相談窓口を把握しておく

トラブルが発生した際に、どこに相談すればよいかをあらかじめ把握しておくことも、フリーランスとして安心して働くための大切な備えです。

中でも、厚生労働省の委託を受けて第ニ東京弁護士会が運営している「フリーランス・トラブル110番」は、フリーランスや個人事業主に特化した無料相談窓口です。

参照:フリーランス・トラブル110番【厚生労働省委託事業・第二東京弁護士会運営】

報酬の支払いや契約を巡って取引先とトラブルになってしまった場合や、クライアントのハラスメントに悩まされている人は、「匿名」「秘密厳守」で弁護士に無料相談できるため、おすすめの相談先といえるでしょう。

何かあったときにすぐ頼れる窓口があるだけでも、精神的な安心感は大きくなります。万が一に備えて、相談先の情報を控えておくようにしましょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

万一トラブルに直面したとき、すぐに頼れる相談窓口を知っておくことは大きな安心につながります。

特に「フリーランス・トラブル110番」などの専門窓口は、無料かつ匿名で相談できるので、ひとりで抱え込まず、早めの相談を心がけましょう。

対策⑧:フリーランスエージェントやクラウドソーシングを活用する

フリーランスがトラブルリスクを軽減する手段として、直接契約ではなく、エージェントやクラウドソーシングサービスを経由する方法が有効です。

これらのサービスを利用することで、契約内容の仲介や報酬支払いの保証など、フリーランスを保護する仕組みを活用することができます。

特に、特定領域に強みを持つフリーランスエージェントに案件探しを依頼すれば、自分一人では接点のない大手企業や優良企業の案件に参画できる可能性が広がります。

信頼性の高いサービスを上手に活用することで、トラブルを回避しながら、より安定した働き方を実現できるでしょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

ただし、前述のとおり、フリーランスエージェント利用者の約2割が「仲介業者とのトラブルを経験したことがある」と回答している調査結果もあります。

そのため、エージェントを利用したからといって、必ずしもトラブルを完全に回避できるわけではありません。

エージェントを効果的に活用するには、信頼できる事業者をしっかりと見極めることが大切です。

また、セカンドオピニオン的な視点を得るためにも、複数のエージェントに登録し、比較しながら活用することをおすすめします。

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対策⑨:フリーランスコミュニティに参加する

同業のフリーランスとのつながりを持つことで、実体験に基づいたノウハウやトラブル回避のヒントを得ることができ、リスクを未然に防ぐことにもつながります。

そのため、オンラインコミュニティやフリーランス向けの団体などに積極的に参加することをおすすめします。

こうした場では、問題のあるクライアントの情報や、契約時に注意すべき点などが共有されていることもあり、リアルな情報収集が可能です。

また、何か困ったときに相談できる仲間がいるというだけでも、大きな安心感につながるでしょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

同業者とのつながりは、トラブル回避に役立つ貴重な情報源です。

信頼できるコミュニティに参加することで、実体験に基づいたリアルな情報を得られるだけでなく、孤独になりがちなフリーランス生活の中でモチベーションの維持にもつながります。

安心して仕事に取り組むためにも、日頃から情報交換や相談ができるネットワークを築いておくことをおすすめします。

対策⑩:トラブル発生に備えた資金を確保しておく

フリーランスの収入は変動しやすいことに加え、トラブルによる急な収入減少や支払いの遅延に備えて、低でも3〜6ヶ月分の生活費を緊急資金として確保しておくことが大切です。

報酬の未払い、契約の突然の打ち切りといった事態が発生しても、すぐに生活が立ち行かなくならないよう、経済的なクッションを用意しておきましょう。

また、税金や社会保険料などの支払いに備えた資金も別途管理しておくことで、将来的な資金繰りの不安を減らすことができるでしょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

生活資金にある程度の余裕があることで、報酬や契約条件の交渉においても、冷静かつ対等な立場で臨みやすくなります。

一方で、手元の資金に余裕がないと「とにかく早く契約を取りたい」「報酬が低くても引き受けたい」と焦りが生まれ、クライアントに足元を見られてしまう可能性もがあるため、要注意です。

フリーランスのトラブル発生時の効果的な3つの対処法

どんなに予防策を講じていても、残念ながらトラブルが発生してしまうことがあります。その際に冷静かつ効果的に対応するための方法を理解しておくことで、問題の早期解決や被害の最小化につなげることができます。

ここでは、トラブルが実際に発生した際の以下の3つの効果的な対処法を紹介します。

契約書や証拠資料を基にした交渉

トラブルが発生したらまず、契約書や過去のメールのやり取りなど、証拠となる情報を整理しましょう。その上で、取引先に対して冷静に状況を説明し、自身の主張とともに具体的な解決策を提案することが重要です。

交渉の際は感情的にならず、事実に基づいた対話を心がけましょう。例えば、「契約書の○条に記載の通り、〜となっています」「○月○日のメールでご確認いただいた通り、〜という認識でした」など、具体的な根拠を示すことが効果的です。

また、全てのやり取りは記録に残すよう心がけ、電話での会話は事後にメールで内容を確認するなど、証拠を積み重ねていくことも大切です。多くの場合、誠実なコミュニケーションにより相互理解が深まり、問題解決につながります。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

トラブル発生時こそ、冷静かつ事実ベースでの対応が求められます。
契約書やメールの記録を活用し、感情を交えずに根拠を示して丁寧に交渉する姿勢が、円滑な解決への第一歩になるでしょう。

専門家や第三者機関への相談

自分だけでの交渉が難しい場合は、専門家や第三者機関に相談することを検討しましょう。法律の専門家であれば、状況を客観的に評価し、最適な対応策を提案してくれます。

例えば、「フリーランス・トラブル110番」では無料で弁護士に相談でき、和解あっせん手続きまで利用可能です。

法テラスでも法律相談が受けられ、条件によっては無料で対応してもらえます。また、中小企業の委託事業である「下請かけこみ寺」では、取引上のトラブルに関する専門的なアドバイスが得られます。

これらの機関を通じて第三者が介入することで、当事者間では解決が難しかった問題が解決に向かうケースも多くあります。特に報酬未払いなどの深刻なトラブルでは、早めに専門家に相談することをお勧めします。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

自力での解決が難しいと感じた場合は、無理をせず、早めに専門機関へ相談することをおすすめします。
問題が深刻化する前に第三者のサポートを得ることで、スムーズな解決につながることも多くあります。

なお、SOFAで仲介する案件にご参画いただいている場合は、どんなに小さなことでも気になる点があれば、お気軽にご相談ください。
専任の担当者が状況を確認し、必要に応じて適切なサポートを行います。

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法的手段を検討する

交渉や第三者を通じた解決が難しい場合は、法的手段を検討する必要があるかもしれません。具体的には、少額訴訟、調停、訴訟などの選択肢があります。

60万円以下の請求であれば少額訴訟が利用でき、通常の訴訟よりも簡易な手続きで解決を図ることができます。また、裁判所が仲介する調停も、訴訟よりも柔軟な解決方法を模索できる点でメリットがあります。

参照:法務省「少額訴訟手続について」

ですが、法的手段は最終手段として考え、費用対効果や時間的コストも考慮した上で判断しましょう。また、弁護士に依頼する場合の費用や見通しについても事前に確認しておくことが重要です。

いずれの対処法においても、早期対応が鍵となります。問題が小さいうちに対処することで、解決の可能性は高められるでしょう。

また、一連の経験を通じて得た教訓を今後の契約や業務に活かしていくことも、フリーランスとして成長するための重要なステップといえるでしょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

フリーランスは、弁護士への相談や法的手続きに費やす時間に対して収入の補償がないうえ、そうした対応が本業に支障をきたす可能性もあります。

そのため、可能な限り法的措置が必要となる前の段階で問題を解決することが重要です。

フリーランスのトラブル解決に役立つ相談窓口

フリーランスがトラブルに直面した際、一人で抱え込まずに専門機関に相談することで解決の糸口が見つかることがあります。

ここでは、フリーランスのトラブル解決に特化した以下の相談窓口を紹介します。

フリーランスのトラブル解決に役立つ相談窓口

いずれも無料で利用できるサービスなので、問題が発生した際は積極的に活用しましょう。

フリーランス・トラブル110番

仕事の報酬未払い、あいまいな契約内容、ハラスメントなど、フリーランスならではのトラブルに直面したとき、頼れるのが「フリーランス・トラブル110番」です。

フリーランス・トラブル110番は厚生労働省の委託により第二東京弁護士会が運営しており、法律の専門家が相談から解決まで無料でサポートしてくれるサービスです。

匿名相談やWeb・電話でのやり取りにも対応しており、対面せずに解決の糸口を探ることも可能です。

特に、泣き寝入りしてしまいがちな報酬トラブルに対しても、弁護士が和解あっせんや関係行政機関との連携などの具体的なアドバイスを提供しているため、一人で交渉することが難しい場合はまず最初に相談すべきといえるでしょう。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

もちろん、トラブル発生の際は当事者間で解決できることが望ましいですが、フリーランスはその立場の弱さから不利な状況を押し付けられがちです。

そんな時は、然るべき専門機関に相談することで、より円滑な解決のサポートを受けることがおすすめです。

フリーランス・トラブル110番では、匿名・無料で弁護士に相談できるので、クライアントとのトラブルに困ったら、まず最初に相談すべき機関といえるでしょう。

下請かけこみ寺

中小企業庁の委託事業である「下請かけこみ寺」は、全国48か所に設置されており、取引上のトラブルを専門の相談員や弁護士が無料でサポートしています。

電話、オンライン、対面での相談が可能で、特に報酬の未払いや減額、発注の取り消しなど、下請法に関連するトラブルに強みを持っています。相談にとどまらず、無料で弁護士の「裁判外紛争解決手続き(ADR)」も可能です。

ADRは裁判と異なり非公開で行われるため、将来的な取引先に対して信頼性を損なうリスクを最小限に抑えながら問題解決を図れるというメリットがあります。また、短期間での解決が見込めるため、時間的コストを抑えることもできます。

法テラス

仕事上の法的トラブルに悩むフリーランスの方にとって、頼れる存在が「法テラス」です。

法テラスは「法的トラブル」を解決するための総合案内所で、法律の専門家が相談内容に応じて適切なアドバイスや相談先を紹介してくれます。

「法テラス・サポートダイヤル」では電話による無料相談が可能で、WEBフォームからの問い合わせも受け付けています。全国各地に事務所があり、各県庁所在地には支部・出張所も設置されているため、対面での相談も可能です。

法テラスの特徴は、幅広い法律問題に対応している点です。契約トラブルだけでなく、債務整理や労働問題など、フリーランスが直面する様々な法的問題について相談できます。

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)

フリーランスとして働く中で、「法的問題が発生したが、だれに相談したらいいか分からない」という場合は、まずは法テラスに問い合わせてみるといいでしょう。

フリーランスのトラブル対策10選まとめ

フリーランスとして活動する上で、取引先とのトラブルは決して珍しいものではなく、避けて通れない場合もあります。

調査によれば、約4割のフリーランスが取引先との何らかのトラブルを経験しており、その内容は、報酬の未払い、契約の曖昧さ、業務範囲の一方的な拡大、納品物の品質に関する認識の違いなど、多岐にわたります。

こうしたトラブルを未然に防ぐためには、「信頼できるクライアントの見極め」や「詳細な契約書の締結」といった対策が有効ですが、それでも完全にトラブルを回避できるとは限りません。

万が一トラブルが発生してしまった場合は、契約書や過去のやり取りなどの証拠を整理し、冷静かつ事実に基づいた対応を心がけましょう。

また、必要に応じて、「フリーランス・トラブル110番」などの専門機関に相談することで、早期解決につながる可能性も高まります。

フリーランスとして長く安定して活躍していくためには、専門的なスキルや営業力だけでなく、トラブルの「予防」と「対処」も重要な能力の一つです。

本記事でご紹介した「トラブル対策10選」を参考に、安心して働けるフリーランスキャリアを築いていただければ幸いです。自由な働き方を選んだフリーランスだからこそ、その自由を守るための備えを、日頃から意識しておきましょう!

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この記事を書いた人

SOFAマガジン編集長(高橋 征希)のアバター SOFAマガジン編集長(高橋 征希) キャリアコンサルタント

フリーランスエンジニアのキャリア相談、案件紹介を行う「SOFA」を運営しています。

フリーランスになることを決意したエンジニアの方々に、案件探しやエージェント活用に役立つ情報を発信しています。

【経歴】
医療・福祉業界の人材会社でキャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーを経験し、7つの支店を立ち上げを実施。

その後、日系IT企業にてSES営業に従事し、フリーランス専門の営業部署を立ち上げも経験する。

その後、株式会社SOFAを立ち上げ、代表として運営。

【保有資格】
・キャリアコンサルタント
・WEB解析士

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