フリーランスエンジニアになれば「好きな時間や場所で自由に働ける」と考え、フリーランスへの転向を考えている人も多いようです。
ただし、フリーランスになることはいいことばかりではなく、理解しておかないといけない厳しい現実もあります。
本記事では、フリーランスの働き方や労働時間に関する現実や、「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由について解説していきます。
フリーランスエンジニアの案件探しなら、「SOFA」へご相談を!
- 国家資格キャリアコンサルタントの手厚いサポート
- 間にSESを挟まない直案件を多数保有
- 84.3%の高い還元率実績!(※)
- 非公開のフリーランス案件も保有
※2024年9月末時点実績
\【60秒簡単登録】案件紹介はこちらから!/
フリーランスの現実
一口にフリーランスといっても、収入や労働時間、働き方に対する満足度は人によってことなります。そのため、ここではフリーランスが抱えるリアルな以下の情報を、数字を交えて解説していきます。
上記のフリーランスの現実について詳しく解説していきます。
フリーランスの年収
フリーランスになっても、全員が稼げるわけではありません。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の行ったアンケート調査によると、フリーランスとして活躍している人の年収分布は以下の通りです。
年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 17.9% |
200-400万円未満 | 26.8% |
400-600万円未満 | 15.8% |
600-800万円未満 | 11.4% |
800-1000万円未満 | 6.8% |
1000万円以上 | 9.7% |
わからない・答えたくない | 11.8% |
国税庁の2023年調査では給与所得者の平均年収は460万円となっており、これに対してフリーランスの約44.7%(上表参照)が400万円未満となっていることから、サラリーマンの平均年収を下回る人が多いことが分かります。
一方で、年収1000万円以上を得ているフリーランスも9.7%存在しており、実力が正当に評価されれば、大きな収入を得ることができるという現状が見て取れます。
フリーランスの年齢分布
フリーランスとして活躍する人の年齢分布は以下の通りです。
年齢 | 割合 |
---|---|
20代 | 10.5% |
30代 | 23.7% |
40代 | 33.2% |
50代 | 24.4% |
60代以上 | 8.3% |
上表を見ると分かるように、フリーランスの年齢層では、40代が最も多く、次いで50代、30代の順となっています。
30代~50代に対して20代のフリーランスが10.5%と少ないのは、会社員として一定のキャリアを積んだ後に、フリーランスとして独立するケースが多いためだと推測されます。
フリーランスの労働時間
フリーランスの月間稼働時間は以下のようになっています。
月間稼働時間 | 割合 |
---|---|
20時間未満 | 4.6% |
20~60時間未満 | 22.1% |
60~100時間未満 | 10.9% |
100~140時間未満 | 15.5% |
140~200時間未満 | 32.4% |
200~250時間未満 | 9.7% |
250時間以上 | 4.9% |
フリーランスの月間稼働時間のなかで最も多いのは140~200時間未満で全体の32.4%を占めています。これは、給与労働者の標準的な月間労働時間である160時間とほぼ変わりません。
これに対し、月間稼働時間が20~60時間未満のフリーランスも22.1%と大きな割合を占めており、これには副業として活動しているケースや、世帯における収入の柱ではない場合が考えられます。
労働基準法に守られる会社員と異なり、フリーランスの労働時間を制限する法律はありません。
※2024年10月時点
そのため、自身の健康とプライベートを守るためには、自分自身で稼働時間をコントロールする必要があります。
フリーランスの働き方に関する満足度
フリーランスは高いスキルを求められ、年収が必ずしも高くなる働き方ではありません。ですが、フリーランスの働き方には満足している人が多くいます。
以下はフリーランス協会の実施した「フリーランスの働き方」に関する満足度調査アンケートの結果となります。
満足 | どちらでもない | 不満 | |
---|---|---|---|
全般 | 67.2% | 23.3% | 9.4% |
就業環境 (働く場所/時間など) | 74.7% | 17.6% | 7.7% |
仕事上の人間関係 | 71.0% | 23.3% | 5.7% |
達成感/充実感 | 68.1% | 23.7% | 8.2% |
プライベートとの両立 | 62.5% | 25.1% | 12.4% |
スキル/知識/経験の向上 | 58.7% | 29.7% | 11.6% |
多様性に富んだ人脈形成 | 33.9% | 44.0% | 22.1% |
収入 | 30.9% | 26.9% | 42.2% |
社会的地位 | 27.9% | 41.4% | 30.8% |
上表を見ると、フリーランスの働き方全般において67.2%の人が「満足」と回答しています。
フリーランスは働き方の自由さがメリットのひとつですが、収入は安定し辛く、会社員に比べるとローンが組みづらい等の現実あります。
フリーランスの仕事獲得方法
フリーランスが仕事を獲得するための経路はどのようなものがあるのでしょうか?以下表はフリーランス協会が調査した「直近1年間で死後各獲得につながったことがあるもの」のアンケート結果です。
仕事獲得の経路 | 回答割合(複数回答可) |
---|---|
人脈(知人の紹介含む) | 61.6% |
過去・現在の取引先 | 58.9% |
自分自身の広告宣伝活動 (Web・ SNS・新聞・雑誌など) | 33.2% |
エージェントサービスの利用 | 23.2% |
クラウドソーシング | 18.7% |
求人広告 (Web・SNS・新聞・ 雑誌など) | 15.9% |
シェアリングサービス | 2.2% |
その他 | 3.5% |
上表を見ると、人脈や過去の取引先から仕事を受注できるケースが非常に多いことが分かります。
また、エージェントサービスやクラウドソーシングの利用によって案件を獲得している人も多く、人脈や営業活動に自信がない人にはおすすめの仕事獲得方法でといえます。
>在宅・リモートワークにおすすめのフリーランスエージェントはこちら
最も収入が得られる仕事はどこで見つけた?
フリーランスの仕事獲得方法の中でも、「最も収入が得られた仕事の獲得ルート」は以下の通りとなっています。
最も収入が得られる経路 | 回答割合 |
---|---|
過去・現在の取引先 | 32.7% |
人脈 | 27.9% |
エージェントサービスの利用 | 13.4% |
自分自身の広告宣伝活動 | 12.3% |
求人広告 | 5.8% |
クラウドソーシング | 5.2% |
シェアリングエコノミー サービス | 0.6% |
その他 | 1.5% |
最も収入が得られる仕事獲得経路は、 「過去・現在の取引先」「人脈」「エージェントサービス」の上位3種で全体の3/4を占めています。
フリーランスにとって、既存の取引先との関係やリアルな人間関係が非常に重要であることがわかります。一方で、新型コロナウイルス感染症の流行により、対面での交流機会が減少したことから、エージェントサービスの利用が増加している傾向も見られます。
発注元になりえる人脈がある人はフリーランスとして活躍しやすいといえます。
人脈やフリーランスとしての実績がない場合は、エージェントサービスを積極的に利用していくといいでしょう。
フリーランスエンジニアはやめとけと言われる6つの理由
ITエンジニアをしている人の中には、自身のスキルを活かして独立することを考えている人が少なくありません。ですが、「フリーランスエンジニアはやめとけ」という声を聞いて、不安になっている人もいるようです。
そこで、ここからはフリーランスと正社員を比較して「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由について以下の6つを解説していきます。
自分で仕事を獲得する必要がある
会社員として企業に所属して働く場合は、組織や上司から仕事が割り振られるため、基本的に「仕事が無い」という状況はありません。
ですが、フリーランスは自ら営業活動を行い、仕事を獲得しなければなりません。
営業活動には、効果的な自己PRやクライアントとの交渉などのスキルも求められます。これらのスキルは、会社員時代に経験していない場合が多く、習得には時間がかかるでしょう。
フリーランスエンジニアには高い技術スキルと共に営業力も必要になります。そのため、経験が浅いエンジニアが安定的に案件を獲得して十分な報酬を得ることは非常に難しいといえます。
フリーランスエンジニアの方が本業である「開発」や「保守業務」等に集中するためには、安定して仕事を獲得するための仕組み作りが重要となります。
人脈や営業スキルに自信がない人は、信頼できるフリーランスエージェントを探して相談してみることがオススメです。
収入が安定しない
「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由のひとつに、収入が安定し辛いことが挙げられます。
フリーランスの場合、会社員とは違って給与の保証がありません。もしも仕事を受注できなければ収入はゼロです。
また、案件が獲得できたとしてもスキル不足のために顧客満足度が低く、継続した案件獲得に結び付かない場合もあります。
仕事を無事受注できた場合であっても、もしも契約や成果物のクオリティを巡ってトラブルになった場合、報酬を受け取れないリスクもあります。
フリーランスエンジニアとして現実的に食べていくためには、高いエンジニアスキルに加えて、クライアントとの交渉力も重要になるといえます。
契約が解除されるリスクがある
フリーランスの場合、常に契約を解除されるリスクがあります。
企業の立場からすると、社員の雇用契約に比べてフリーランスとの業務委託契約は契約解除が容易なため、プロジェクトの進捗や会社の経営状況に応じた人材の調節弁にしやすいといえます。
そのため、不当な契約解消を防ぐためには、業務契約を結ぶ時に解除事由や条件をできるだけ詳しく明記しておく必要があります。
フリーランスは、自分の裁量によって仕事をコントロールできるというメリットがあります。その反面、クライアント都合で一方的に契約解除が発生しうる働き方でもあります。
契約が解除されると、フリーランスは突然収入を失うことになります。これはフリーランスにとって大きなデメリットといえるでしょう。
雑務が増える
フリーランスになると、経理や税務処理を全て自分でやらないといけないことに加え、関連法令の把握も必要になります。
フリーランスは自身で収支を管理する必要があります。収入と経費の記録、確定申告、消費税の申告(課税事業者の場合)などがその一環です。
会社員の場合は、自社の経理部や法務部が担当していた内容を自分で対応することになるため、ITエンジニアとして優秀な人であっても本業以外のことに時間をとられてしまうことになります。
フリーランスが把握しておくべき法律の例
フリーランスは自身を取り巻く法令関連についても把握しておく必要があります。
さらに、2023年10月に導入されたインボイス制度もフリーランスに大きな影響を与えています。特に免税事業者にとっては、課税事業者への移行を検討する必要があります。
フリーランスにかかわる法律は今後も施行されることが予測されるため、毎年新しい情報を把握して対応する必要があります。
社会的信用度が低い
フリーランスになることで社会的信用度が低くなることが「やめとけ」といわれる理由のひとつです。
フリーランスの中には、会社員時代よりもずっと多くの年収を稼ぐ方もおられますが、社会的信用度は決して高くありません。
会社員の場合は毎月の安定した固定給が約束されていますが、フリーランスの場合は収入の保証がありません。
フリーランスは孤独
フリーランスエンジニアとして働く魅力は、自由な時間や場所に縛られない点です。しかし、その一方で感じる孤独は少なくありません。
特にフルリモートで稼働する場合は、オフィスに通勤することで得られるチームとの交流や、同僚との雑談がないため、他者とのつながりを感じづらい環境です。プロジェクトにおける役割が一人で完結することが多い場合、技術的な相談やアイデアの共有が難しく、孤立感が強まることもあります。
フリーランスエンジニアになるメリット
会社員をやめてフリーランスエンジニアになるメリットは主に以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
スキルに応じた高年収を狙いやすい
会社員の場合、収入は安定していますが、どんなに成果を出したとしても就業規則や給与規定にのっとった金額しか受け取れません。
一方でフリーランスの場合は、フリーランスは知識や実績い応じて高単価の案件に参画できるため、自分の実力と成果次第で上限なく収入アップを目指せます。
ただし、高収入を狙えるのはあくまで市場において価値の高いスキルや経験、実績を持っている場合に限るため、注意しておきましょう。
スキルの高いフリーランスエンジニアであれば、高年収をプライベートの充実を目指しやすく、企業の案件に参画していない時間は自身のサービスを立ち上げて収入を得ることも可能です。
自由な働き方が可能
フリーランスは会社員に比べると自由な働き方ができます。
具体的には働く場所や時間が比較的自由に選べるため、フルリモートで在宅で働いたり、週3日のみ仕事を請けたりすることが可能です。
ただし、あくまで会社員に比べると自由度が高いだけで、前述したように会社員並みかそれ以上に稼働しているフリーランスエンジニアも多数います。
案件によっては出社が求められるケースもあるため、「すべてが自由に決められる働き方」ではなく、あくまで「自由度が高い働き方」であることを理解しておきましょう。
人間関係のストレスが少ない
フリーランスは企業と雇用関係がないため、人間関係のトラブルやストレスを感じづらく、ストレスが軽減されます。
例えば、飲み会や会社のイベントに参加する必要がなくなりストレスがなくなったという声もよく聞きます。
ただし、人間関係の希薄さは人によっては孤独を感じる要因になります。自分にはどのよう職場環境が合っているのか把握しておきましょう。
働きたい開発現場を選べる
企業に勤めている場合、希望する仕事があっても必ずその仕事が担当できるというわけではありません。
ただし、希望する案件に参画するには相応のスキル・経験が必要になるため、「常に自己研鑽が求められる働き方」とも言えます。
フリーランスエンジニアに向いている人
フリーランスエンジニアに向いているのでしょうか。ここではフリーランスエンジニアに向いている人の特徴について説明します。
スキルが高い人
高いスキルを持っている人はフリーランスエンジニアに向いています。
フリーランスエンジニアは自らの技術や知識を提供することで報酬を得る働き方なので、高いスキルを持ったエンジニアは高い収入を得ることができます。
ただし、市場で需要の高いスキルや技術は年々変化していきます。例えば、現在ではAIや機械学習の知識やIoT、ビッグデータのスキルを持ったエンジニアであれば引く手あまたです。
スキル・技術力が無い人がフリーランスになった場合、収入のために低い単価で長時間働くことになるケースもあります。
そうなると新しい技術を学ぶ機会に乏しくしまうため、注意しておきましょう。
現実的に、自身のエンジニアとしてのスキルに自身が無い場合は、まずは会社員としてスキルと実績を積み上げることに注力する必要があるといえます。
自己管理が出来る人
フリーランスエンジニアは自己管理ができる人でなくては続けることができません。
会社員の場合、上司や管理者が面倒を見てくれた管理業務もエンジニア自ら実施する必要が出てきます。進捗管理、スケジュール管理など、フリーランスは多くのことを自己管理する必要があります。
また、開発関連以外にも経理や納税関係の管理業務も必要になることに留意しておきましょう。
変化のある生活が好きな人
フリーランスエンジニアとして働く場合、働く案件が変わるたびに環境や求められるものが変わります。
そのため、変化のある生活を楽しめる人がフリーランスエンジニアには向いているといえます。
自分から新しいことにどんどん挑戦する人は、特にフリーランスエンジニアに向いているといえます。
営業力がある人
フリーランスエンジニアとして成功できるかどうかの鍵は、営業力にあるといっても過言ではありません。
フリーランスになると、仕事は誰かから与えられるということはなく、自分で獲得しなければなりません。フリーランスの仕事の獲得先は現在および過去の取引先が最も多いという調査結果があります。フリーランスとして仕事をするのであれば、仕事上の行動はすべて営業につながると考えた方が良い結果を生みます。
フリーランスエンジニアの場合、営業活動をフリーランスエージェントに委託することもできます。
営業力に自身が無い人は、信頼できるフリーランスエージェントを探して相談するといいでしょう。
フリーランスエンジニアに向いてない人
フリーランスエンジニアになるのが難しい人や、向いていない人の特徴として以下の点が挙げられます。
それぞれ詳しく解説していくので、フリーランスを目指している人は確認しておきましょう。
スキル・経験が乏しい人
スキルが低く経験が乏しい人はフリーランスエンジニアに向きません。
企業がフリーランスエンジニアに求めるのは「高いスキル」や「専門的な知識」だからです。したがって、ITエンジニアとしての専門領域においてスキル・経験がない場合はフリーランスとして活躍するのは難しいのです。
初心者の方は、いきなりフリーランスエンジニアとして独立を考えるのではなく、まずは会社員としてITエンジニアとしての経験を積むことをお勧めします。
独立することが可能になる目安として、「○○さんにこの仕事をお任せしたい」というように名指し(バイネーム)で発注される機会が増えてくると、一定水準の技術力が身に付いたといえるでしょう。
交渉力が低い人
交渉ごとが苦手な人もフリーランスエンジニアには向きません。
フリーランスエンジニアは会社員と違い、「交渉力」で報酬が変わるということも多々あります。交渉力が低いと自分が望む単価や条件での稼働が難しくなります。
そのため、交渉力はフリーランスエンジニアにとって重要なスキルといえます。
安定した収入を求める人
フリーランスエンジニアの働き方は安定した収入を求める人には向いていません。
フリーランスエンジニアはスキル・経験が十分にあれば高収入も目指せる働き方ですが、会社員のように収入が安定していません。
そのため、安定した収入を希望している場合は、フリーランスエンジニアになるべきではありません。
安定収入やもしもの時の保障を重視する場合は、「会社員として理想の働き方を実現する方法」を模索するといいでしょう。
フリーランスエンジニアとして活躍するコツ
フリーランスエンジニアとして継続して案件を獲得するには、いくつかのコツがあります。ここではフリーランスエンジニアとして活躍する5つのコツについて解説します。
常に学べる環境に身を置く
フリーランスエンジニアとして活躍するためには、自分のスキルや技術が頼りです。
そのため、案件に参画していない時間であっても、技術書を読んだり、オンライン講座を受講したりして常に自らのスキルを高めていく必要があります。
最近では、エンジニア向けの勉強会やセミナーが多く開催されています。
常に学べる環境に身を置くという意味で、フリーランスエンジニアには勉強会やセミナーに積極的に参加することがおすすめです。さらに、自分で勉強会やセミナーを主催することで、人脈づくりやスキルアップにつなげることも可能です。
中期的なキャリアプランを立てる
フリーランスへになる際には、5年後~10年後までを見据えたキャリアプランを立てることが重要です。
現在はIT人材の需要が高まりに伴ってフリーランスエンジニアを求める企業が多く、会社員より高い報酬を提示されることが珍しくありません。フリーランスへの転向を煽る広告を目にする機会も多く、目先の報酬や自由度の高い働き方に釣られてフリーランスを目指す人もいるようです。
ですが、フリーランスになるということは会社員としてのキャリアを捨て、自分自身のスキルでIT業界を生き抜いていくということです。
フリーランスへの転向は人生を左右するための大きな決断になる可能性が高いため、中期的なキャリア設計を練ったうえで、計画・目標の見直しを定期的に行うようにすることがオススメです。
交渉力に自信がない人はエージェントに相談する
フリーランスエンジニアには営業活動が必要ですが、交渉力に自信がない人はエージェントに相談するのも一つの方法です。
フリーランスエージェントに相談することで、報酬や働き方等の交渉を代行してもらえます。
また、ITエンジニアに特化したエージェントに登録することで、多くの案件に同時に応募することができ、案件獲得の可能性が高まるとともに営業活動の効率が向上します。
法律や税金に関する知識を身に付ける
フリーランスエンジニアは独立してビジネスを営む立場です。したがって、ビジネスや法律に関する幅広い問題にも対応していかなければなりません。
例えば、フリーランスエンジニアは個人事業主として確定申告を行い、所得税、消費税、住民税などを納めなくてはなりません。
また、フリーランスになるとクライアントとの契約は自分自身で締結することになります。会社員のように総務や法務部門に任せきりということはできず、契約書の内容は自分でしっかり理解しなければなりませんし、自分で契約書を作成する機会も増えてくるでしょう。
そのため、フリーランスになる際には、法律や税金・会計に関する最低限の知識を身に着ける必要があります。
「苦手だから出来ない」「知らず知らず法律違反をしてしまった」という事態は避けなければなりません。
フリーランスとして活躍するにあたって、税金やビジネス関連法令に関して専門家レベルの知識は必要ないものの、「苦手分野をなくす」という意識で知識を身に着けるといいでしょう。
まずは副業から始める
フリーランスエンジニアを目指す場合、おすすめの方法として「まずは副業として始める」ことが挙げられます。
いきなり会社員を辞めてフリーランスになる場合、以下のようなリスクがあります。
- 案件が獲得できないリスク
- 収入が安定しないリスク
- 契約解除のリスク
- フリーランスの働き方が合わないリスク
これに対し、まずは副業から始めることで、フリーランスのエンジニアとしてやっていけるかどうかを確認することが可能です。
また、他に収入の当てがないと不利な条件の仕事でも仕方なく受注するということがあるかもしれません。しかし、正社員としての収入がある状態で複業案件を受ける場合、自分のスキルを安売りすることなく「強気の交渉」を行うことができます。
フリーランスエンジニアになる際の注意点
フリーランスエンジニアになる際には以下の意点があります。
フリーランスになってから「こんなハズじゃなかった」と後悔しないように、しっかり確認しておきましょう。
広告に踊らされない
フリーランスエンジニアになる際には、「広告に踊らされない」ようにすることが非常に重要です。
フリーランスエンジニアの需要と市場規模の拡大に伴って、「フリーランスエンジニアは自由な働き方が出来る」「楽して高収入が得られる」等のWeb広告を目にする機会が増えました。しかし、フリーランスが必ずしも自由で高収入というわけではありません。
フリーランス転身は人生の重要な分かれ道になるため、広告を鵜呑みにすることなく自分自身の頭で考えることが必要です。
会社員としての悩みがフリーランスになることですべて解決するということは、現実的ではありません。
エンジニアとしてのキャリアを考える際には、働き方や報酬だけではなく、5年後・10年後に自分自身がどうなっていたいか?という将来設計や目標から逆算して、最適な手段を検討していくといいでしょう。
無計画にフリーランスにならない
無計画にフリーランスエンジニア人ってはいけません。
フリーランスになるなる場合、自分のどのようなスキルをウリにするのか、5年後10年後どのようになっていたいのかなどキャリアプランを明確にした上で綿密な計画を立てるのが望ましいです。
また、フリーランスになる前にリスクに対して準備や対処をしておく必要があります。
例えば、フリーランスになると収入が不安定になるというリスクに対して、貯金という対応策があります。フリーランスに転向する前に数か月分の生活費を貯めておけば、案件が途切れて収入がなくなっても慌てずに済みます。
フリーランスになると社会的信用度が低くなるのでクレジットカードやローンが組みにくくなるため、会社員時代にクレジットカードやローンの審査を済ませておくのが信用低下に備える対応策として考えられます。
フリーランスのITエンジニアになる場合、これまで気にしていなかった「会社員としての恩恵」を捨てることになります。
リスクを把握したうえで、準備できるものは事前に対策を講じる必要があります。
自分のスキルを安売りしない
フリーランスエンジニアは自分のスキルを安売りしてはいけません。
フリーランスエンジニアとして活動していると、「求められる要件に対して報酬が低い案件」へ参画を求められる場合があります。案件受注が出来ない期間が続くと、収入が無い不安感からこのような案件を受注したくなることもモアありますが、極力避ける必要があります。
自身のスキルを安売りしないことは、フリーランスエンジニアの生命線ともいえるスキルを高め続けることにもつなげるため、適正な報酬を得られる案件を選ぶようにしましょう。
ごくまれに、「仕事を早く決めたい」というフリーランスの心情を逆手にとって相場より安い報酬を提示する企業やエージェントもいるようです。
自身のエンジニアリングスキルに対する市場価値を正しく把握するためにも、信頼できる複数のフリーランスエージェントに登録してセカンドオピニオンを得られる状況を作っておくことがオススメです。
フリーランスエンジニアの現実まとめ
フリーランスエンジニアには自由な働き方や高収入を狙える魅力がある一方で、さまざまな厳しい現実があります。
特に、仕事の獲得や収入の不安定さ、社会的信用の低さなどが大きなリスクです。また、契約解除のリスクや雑務の負担もフリーランスならではの問題点といえるでしょう。
こうした現実を理解したうえで、必要なスキルや営業力・交渉力を磨き、安定して案件を受注できる仕組みを構築することがフリーランスエンジニア成功の第一歩となるでしょう。
フリーランスエンジニアの案件探しなら、「SOFA」へご相談を!
- 国家資格キャリアコンサルタントの手厚いサポート
- 間にSESを挟まない直案件を多数保有
- 84.3%の高い還元率実績!(※)
- 非公開のフリーランス案件も保有
※2024年9月末時点実績
\【60秒簡単登録】案件紹介はこちらから!/